大相撲初場所3日目(10日、東京・両国国技館)、幕内阿炎(28=錣山)は、小結明生(27=立浪)を押し出して無傷の3連勝。取組後は取材に応じることなく国技館を後にしたが、土俵下で審判長を務めた佐渡ヶ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「出足は明生がよかったが、阿炎の腕とヒジがよく伸びていた」とうなずいた。
先場所は12勝3敗で三つどもえの決定戦に臨み、高安(田子ノ浦)、貴景勝(常盤山)をそれぞれ下し、初めて賜杯を抱いた。場所後は地元埼玉・越谷で優勝パレードが開催されるなど多忙を極めたが、初日に合わせて体を仕上げてきた。
そんなV力士には〝特殊能力〟があるという。阿炎を入門時から知る居合の江戸無外流宗家で「龍正館」館長の坂口行成龍凰師範が、こう説明する。
「(他の力士とは)目が違う。居合では『遠山の目つき』という遠くを見ているような、どこを見ているか分からないような状態で、相手の後ろを見ているようで全体が見えている。よく相手をにらむように見る人が多いんだけど、武道の世界ではそういう目が一番怖い。とっさの動きにも反応できるし、こういう一面は持って生まれたものだと思う」
平幕ながら連続賜杯へ上々の滑り出しとなったが、本場所中は「一番集中」をテーマに白星を積み重ねていく。











