地元の期待に応えた――。大相撲初場所初日(8日、東京・両国国技館)、元大関の十両朝乃山(28=高砂)が十両貴健斗(26=常盤山)を突き落として白星発進。やや硬さが見られ、前に出ることができなかったが、取組後は「内容は悪いですけど、相手がよく見えて体が反応した」と振り返った。

 コロナ対策の規則違反による6場所出場亭処分を経て、昨年7月の名古屋場所で復帰。同11月の九州場所は東幕下4枚目で6勝(1敗)を挙げ、6場所ぶりに関取復帰を果たした。

 十両土俵入りでは大イチョウ姿で朝乃山富山後援会から贈られた富山・剱岳が描かれた化粧まわしを披露。「富山後援会が自分にとっては大きな味方でしたし、不祥事を起こした時でも関取になるまで待っていてくださった。そういう意味でも初日から着けようと思ってました」と理由を明かした。

 大きな拍手と歓声に包まれ「三段目、幕下よりももしかしたら多いかもしれないですし、自分としては非常にうれしいです」と朝乃山。「またこうやって15日間相撲を取らせていただけることに感謝の気持ちを忘れず、土俵の上で白星を届けることが恩返しだと思います」と言葉に力を込めた。