チャンピオンの〝術中〟にはめられた。IBF世界ミニマム級タイトルマッチ(6日、エディオンアリーナ大阪)で同級5位の重岡銀次朗(23=ワタナベ)が王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑戦したが、無判定試合となりベルト獲得を逃した。
試合は序盤から重岡が左ボディーなどで主導権を握っていた。しかし、3ラウンド(R)途中にバッティングが発生。バラダレスの頭部と重岡のアゴ付近が接触した。王者は重いダメージを受けたことをアピール。レフェリーは2分48秒、試合の続行が不可能と判断した。
重岡は突然の幕切れを受け止めることができず「ウソだろって感じでした。この悔しさをどこにぶつければいいか分からない」と胸中を吐露。リング上、会見場ではいずれも涙をこらえきれなかった。
陣営の町田主計トレーナーは、バラダレスのアピールについて「戦意喪失だと思う」と指摘する。過去の映像では王者が「接近戦でも頭くっつけながらやったり、右と一緒に頭が飛び込んできたりというのは確認できていた」ことから、重岡に助言を送っていたという。重岡自身も「僕はなるべく頭から行かないようにしていた」と細心の注意を払っていたが、結局は王者の〝狙い通り〟となった格好だ。
一方、元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(36)は、自身がファウンダーを務めるイベント「3150ファイトVol.4」で消化不良な試合となったことを受けて「リマッチ(再戦)の方向に持っていこうと思います」と明言。町田トレーナーは「(重岡は)精神的に強いので無理に切り替えず、このままの気持ちを持ったままでもいいのかなと。またやるしかない」と期待を寄せたが…。再戦は実現するのか。












