まさかの結末だった。ボクシングのIBF世界ミニマム級タイトルマッチ(6日、エディオンアリーナ大阪)、同級5位の重岡銀次郎(23=ワタナベ)が王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑戦した試合は3ラウンド(R)2分48秒、両者偶然のバッティングによりレフェリーが試合続行不可能と判断。無判定試合に終わった。

 重岡は左ボディーでダメージを与えるなど完全に主導権を握っていたが、王者が頭を痛がるそぶりを見せて突然の試合終了。会見では「不完全燃焼ですね。まだ全然やり足りてないですし、試合やってる最中に『これ、行けるわ』という余裕が2R、3Rから出てきて、これから調子が上がっていくというところで、まさかの終わり方だった」と言葉を振り絞るのが精いっぱいだった。

 世界初挑戦で誰も予想できなかった結末に「ウソだろって感じでした。マジで予想外だったんで悔しかったですね。この悔しさをどこにぶつければいいか分からないのでモヤモヤとしてます」と落胆。ただ一方で「あれは確実に相手が心折れたのかなと。ただ、そこまで考えてなかったんで。後になったら4Rに入っていれば負傷判定で勝てたんで、いろいろ思い返すところはあるんですけど」と冷静に振り返った。

「ぜひ再戦させてほしい」と重岡。「チャンピオンになる日がちょっと遅くなるだけ。この火を絶やさず、自分との戦いですね」と必死に前を向いた。