米NBCスポーツボストン(電子版)のウェブサイトはレッドソックスに5年契約で入団した吉田正尚外野手(29)について「吉田はボストンでパワーを発揮できるか?歴史は彼に不利(と見る)」と題する特集記事を掲載した。

「レッドソックスは、吉田が次のイチローだと信じているから契約したのではなく、パワーのある打撃に期待しているからで、そのために吉田は大きな身体的ハンデを克服する必要がある」と辛口の指摘。同電子版が懸念するのは、5フィート8インチ(173センチ)という吉田の体格だ。

 同じ体格のレッドソックスの左打者が本拠地フェンウェイ・パークで放ったシーズン最多本塁打記録はブロック・ホルトの(2016年と18年の)7本。レッドソックス以外の選手でシーズン20本塁打以上を放ったことがあるのはヤンキースの伝説の捕手ヨギ・ベラら8人しかいないという。

 その理由を「フェンウェイパークは左打ちのプルヒッターに優しくない」と説明した。左翼ポールまでわずか310フィート(約94メートル)しかない一方で、「右翼フェンスまでは380フィート(約116メートル)、中堅右の三角地帯までは420フィート(約128メートル)もあるため、右翼ポール(302フィート=約92メートル)を巻く以外に右方向へ簡単に本塁打を放つことはできない」と指摘した。

 だが、吉田の打撃技術や選球眼の良さを高く評価するハイエム・ブルーム編成本部長が「打席の中で様々なことができる選手というのは、どんな環境下においてもうまく対応する傾向にある」と、メジャーでの活躍を確信していることに触れてこう期待を寄せた。

「吉田のスイングはメジャーでも力を発揮する可能性があり、(右翼フェンス奥の)ブルペンに打球を放り込んだり、(左翼の)グリーンモンスターの上に打球を放つことにおいて、その体格が妨げることはないかもしれない」

 5年総額9000万ドル(約118億円)の大型契約を結んだ吉田を見る目が厳しいのは当然のこと。自分で吹き飛ばすだけだ。