大みそかの格闘技イベント「RIZIN.40」(さいたまスーパーアリーナ)で、10月1日に死去したアントニオ猪木さん(享年79)の追悼セレモニーが行われ、猪木さんの弟子でRIZINキャプテンの高田延彦氏(60)が師匠への思いを語った。

 猪木さんは2000年8月から、RIZINの前身で一世風びした総合格闘技イベント「PRIDE」のエグゼクティブプロデューサーを務めた。大みそか格闘技イベントの〝創始者〟で、伝説の猪木―モハメド・アリ戦は現在の日本MMAの源流とされている。

 高田氏は正装でリングに上がり、師匠への思いを吐露。「私が猪木さんを初めて見たのは10歳の時。その姿を見て、全身に電気が走ったような衝撃を受け、14歳で猪木さんの弟子になると決心し、学校にも行かず近所の公園で練習を続け、17歳で猪木さんのもとにたどり着いた」と、新日本プロレス入門以来の師匠だった猪木さんとの思い出を振り返った。

 続けて「アントニオ猪木がいなければ、PRIDEもRIZINも存在しなかった。猪木さんが全身全霊で生み出したメッセージはたくさんの人の心に根を張り、とてつもなく大きな影響となってつながり続けている。日本格闘技界の源流は猪木さん! あなたにあるということです。猪木さん! 見ててください。ここで戦う若きファイターたちは猪木さんの全盛期を知らないが、猪木さんの明かりのもとで強くなりたいと武者震いしている。どうか見守り続けてほしい」とメッセージを送った。

 最後も「1、2、3、ダーッ!」で締めると思われたが、高田氏は「猪木さんの笑顔でみんなイチコロだった。猪木さんの極上の笑顔が私の宝物。猪木さん! 本当にありがとうございました!猪木さんがつくり上げた世界をこれからも盛り上げていきます!」と感謝の言葉で締めた。

 高田氏と猪木さんは絶縁と関係改善を繰り返しながら、複雑な師弟関係を築いてきた。そんな高田氏らしいメッセージには、SNS上では「心にしみた」「猪木セレモニー、泣ける」「立派な内容だった」との声が上がっていた。