新日本プロレス1月4日東京ドーム大会でIWGP・USヘビー級王者ウィル・オスプレイ(29)に挑戦するケニー・オメガ(39=AEW)がインタビューに応じ、現在の心境を激白した。4年ぶりの古巣マット参戦となるケニーは、かつては盟友だったUS王者に痛烈な批判を浴びせた。

【ケニー・オメガ単独インタビュー】

 ――19年1月4日以来の古巣参戦だ

 ケニー 世界中のプロレスを見てきたけど、すべてが退屈に見える。気の毒なことに日本の観客は声も出せなかったし、すべてが落ちてきているのを感じる。もちろん歓声を出せないのは、誰が悪いわけでもないけどね。とにかく俺がいなくなってから、誰もしっかり新日本を引っ張ることができていない。みんな失敗している。「スーパースターはこうであるべきだ」というお手本になるのが、俺の責任だと思った。ようやくファンが声を出すことができるようになったけど、東京ドーム、レッスルキングダムでお客さんが楽しめるために、盛り上げたいと思っている。そのために自分が出る必要があるのかなと思った。

 ――王者であるオスプレイの印象は

 ケニー まず新日本のファンに謝らないといけない。俺はウィル・オスプレイが新日本のベストな外国人レスラーになれると信じて去ったんだ。彼には「任せるぞ」と言ったし、ジェイ・ホワイトにも同じことを言ったよ。彼らはそれぞれのやり方でやってくれればよかった。だからジェイは自分のやり方で成功したよね。でも、オスプレイに関しては安っぽいことをしているなと感じた。だからファンには謝りたいんだ。もちろん、俺のいなくなった新日本の中では、彼はベストだったよ。でも、俺の代わりはいないから、結局は俺がやるしかないんだよね。

 ――オスプレイからも批判的発言を受けており、現在の2人は犬猿の仲だ

 ケニー 試合中に片翼の天使や俺の動きを使ったり、AEWでの試合後に襲撃されたり。イラっと来てるよ、もちろん。そういうことをして、必死に自分の方が上だと見せたいんだろうけど…。本来なら彼は新日本を引っ張る存在でなければならないはずなんだ。

 ――オスプレイは22年度のプロレス大賞でベストバウト(vs オカダ・カズチカ、8・18日本武道館)を獲得した

 ケニー 俺が過去に取ったベストバウトと、その試合を比べてみなよ。確かに技術的には素晴らしいものを見せていると思うよ。そして俺という存在がいないから、それがさも最高のものに見えるだろうね。でも、ファンたちに聞いてみなよ。どの試合が心に残っているかを。オスプレイの試合なんて記憶に残っているかな?

 ――自分とはレベルが違うと

 ケニー まあ、俺がいなくなってから新しくファンになった人たちもいるだろうから、その人たちにはオスプレイが最高のレスラーに見えるかもしれない。その夢を砕くのは申し訳ないけど、先に俺に手を出したのは彼だからね。だからここで本当のメジャーリーガーっていうのはどういうものかを、ファンに見せる必要があるよね。

 ――それを東京ドームで証明するつもりか

 ケニー 目的としてはもちろん勝つことなんだけど、それだけではない。5分で勝ってしまうかもしれないし、40分を超える長い試合になるか分からない。けど、大会後にファンが帰路につく時「やっぱりケニー・オメガはスターだ」と言いながら帰ってもらうのが自分の目的だ。

 ――オスプレイからベルト奪取後のプランは

 ケニー ファンたちがどう考えてくれてるか知らないけど、プロレス界が必要とする形で、俺はなんでもやっていくよ。新日本には俺が必要だと感じている。今回かかっているのはUSベルトだけど、だからといって、ベルトを持ち帰って米国でしか試合をしないなんてつもりはないよ。俺は何度も自分がベストだと発言してきた。ウィルだけでなく、自分の方が上だと思うヤツがいるんだったら戦ってもいいよ。

 ――現在のUS王座については

 ケニー まあ、ウィルは他団体で防衛する、いろいろなところでベルトの存在を披露する、という点ではよくやったと思うよ。でも、彼が他団体でやった時、強さを本当に証明できる相手とは戦っていないよね。俺は初代US王者として、ベルトの価値を再認識してもらう必要があると思っている。別にウィルが悪いわけじゃない。誰だって俺の後では荷が重い。USベルトの落ちた価値を上げるのは、彼一人の力では無理だ。IWGPヘビーを取り、G1クライマックスを勝ち、AEW世界王座も取るような男(※つまり自分)が必要なんじゃないかな。

 ――AEWと新日本の今後の関係について

 ケニー 最初は一緒に協力し合う感じだったけど、でも今となってはどっちの団体が上か、お互いのプライドを感じる。俺の目線から言わせてもらえば、比べるレベルの話ではないと思っているけどね。日本は俺のホームだ。でも、自分の所属している団体はAEWだ。だからどちらの団体がどうこうではなく、どちらも俺自身がベストであることを証明する場だと思っている。

 ――レスラーとして23年の目標は

 ケニー 俺はやりたいことはすべて達成してきた。ただ、この1年は(8月に長期欠場から復帰した)自分にとって、まだ最高のレベルで試合ができるのかというテスト期間のようなものだった。来年は、これまでの対戦経験の有無にかかわらず、俺の周りにいた人たちが自分のレベルに来ているのか見てみたい気持ちはあるかな。

 ――欠場中の盟友・飯伏とは9月に日本で再会していたことがSNS上で話題に

 ケニー 会った時の目的としては、08年にDDTで一緒にやっていた時みたいに、楽しく遊ぼうよってお互いに思ってたんだ。道を歩いていても飯伏の存在は大きかった。すれ違う人がすぐに気づくくらいにね。彼はリングの上に立っていなくても、多くのファンや若いレスラーに影響を与え続けている。仮に試合ができていなくても、その存在意義を果たしているんだ。

 ――ゴールデン☆ラヴァーズ復活を望むファンの声も根強い

 ケニー どんなことであれ、なんでも起きる可能性はある。AEWはどんな人に対しても友好的だよね。自分自身で未来の予想はそんなにしたくはないけど、もしそういうことが起こったとしても大きな驚きはないよね。

 ――再会したことで刺激にもなった

 ケニー 自分が試合していないにもかかわらず、ファンや若い人に影響を与えられる存在というのは、俺から見ても素晴らしいと思う。俺もそういう存在になるためには、もう一つくらい何かを残さないとダメだろうな。そのデカいことの最初の一歩としてウィル・オスプレイを排除しようと思っているよ。(通訳・中澤マイケル)