〝燃える闘魂〟アントニオ猪木さん(享年79)の追悼イベント「INOKI BOM―BA―YE×巌流島in両国(猪木祭り)」(28日、東京・両国国技館)を〝バカサバイバー〟こと青木真也(39)が振り返った。
オープニングファイトに出場して奥田啓介を絞め落とした中谷優我のセコンドとして、会場に潜入することにも成功した青木は、猪木祭りを振り返って「いやー、なかなかアレな大会だったよ。じゃあ、語ろうじゃないか!」と1オクターブほどトーンをあげて声をしゃがれさせた。
最初に言及したのは元K―1WORLD GPスーパーウエルター級王者の木村〝フィリップ〟ミノルに1ラウンド(R)1分6秒でKO負けを喫した矢地祐介だ。1Rはキック、2Rは総合格闘技(MMA)のミックスルールで対戦したが、自らの土俵であるMMAルールに引きずり込む前にキックルールでKOされた。青木は「ちゃんとキックボクシングをやっちゃったよね。もっと逃げなきゃだめなんだよ。ドロップキックのやり方を教えておけばよかった…」と話す。
2010年大みそかに青木はキックボクサーの長島☆自演乙☆雄一郎と対戦。同じく1Rがキックで2RがMMAのミックスルールだった。試合では1Rでドロップキックや胴廻し回転蹴りなどを〝かけ逃げ〟して相手の土俵から逃げ切ったにもかかわらず、自身のルールである2Rでヒザ蹴りをくらってKO負けを喫し、物議を醸している。
それはさておき青木は「矢地が一番〝猪木イズム〟をやっていなかったと思う。アントニオ猪木なら、こういう異種格闘技戦には反則負け覚悟で臨んでいたはずなんだよ。『バカになれ』じゃないけど、矢地はバカになれなかった」とした。
矢地とは練習をともにする間柄だからこそ口調も厳しくなるようだ。「こうなっちゃうと主催者側は使いづらくなっちゃうんだよ。どうしたらいいか…。1回、長期海外武者修行に行って姿を消すとか、それくらいのことをするしかないかもしれない」と提言した。
さらに「バカになれなかった、と言えば俺たちの関根〝シュレック〟秀樹だ」と続ける。1、2R(ラウンド)は左ローなど相手の鋭い打撃に苦しみながらもタックルでテークダウンしつつ足関節技を仕掛けるなど攻勢。3Rには戦術を切り替えて3度相手をリングから転落させ、一本勝ちを収めた。青木は「あの試合は勝ち負けじゃないだろ。押し出してどうするんだ! 何がしたいんだ!?」とうれしそうに話す。その上で「やっぱり、ああいうところがたまらないんだよ。だから俺たちはシュレックさんから目が離せないんだ」と絶賛?した。
一方で45歳のジョシュ・バーネットにパンチでひざを付かされてからパウンドの雨を降らされ、1R2分20秒でTKO負けしたシビサイ頌真については「さすがに勝てないっすよ」。国内のヘビー級で最前線にいるシビサイが手も足も出なかった事実に「これが現実なんだよね。レベルが違うというか」と厳しい言葉を口にした。
大いに語って満足したのだろう。最後に「でも奥田は落ちてないだろ!」と意味不明な言葉を吐くと、水道橋方面に向かって自転車で走り去った。













