現代人の脳は疲弊している。そして、頭蓋骨がゆがみ、様々な不調が現れている。だから疲れをとってあげよう――。22年に話題となった「頭蓋骨リフト」(KADOKAWA)の著者で骨格矯正士の清水ろっかん氏に、その仕組みと、仕事始め直前のリフレッシュやメンテナンスにピッタリなセルフ矯正術を教えてもらった。
――確かに脳が疲れている気がします
清水ろっかん氏(以下清水)ストレス社会ですし、情報過多でもありますから、脳は常にフル回転ですよね。スマホを見ることで姿勢も悪くなります。それらは頭蓋骨のズレやゆがみにつながるんです。
――どういうことでしょう
清水 頭蓋骨を構成する骨に偏った力や圧力が加わると、隣接する骨に余計な力が加わって、連鎖的にゆがみが生じます。スマホを見るために、長時間下を向いていると、まさに偏った力や圧がかかりますよね? また、考え事や悩みで脳を使いすぎると、脳自体がむくんで膨らむんです。
――そうなんですか
清水 皆さん、仕事を終わった夜の方が膨らんでいますからね。そんなふうに脳がむくむと、その圧力で額にある骨が前に押し出され、下にずり落ちてしまうんです。他にも、年を取ったことで頭蓋骨を包む皮膚が垂れ下がることも関係してきます。
――ゆがむとどうなるのでしょう
清水 脳の血流や脳脊髄液の巡りが悪くなり、本来の働きができなくなってしまいます。頭蓋骨の中には脳だけではなく、目、耳、鼻、口といった感覚器が収まっているので、それらの器官にも悪影響を及ぼしますね。
――とはいえ、頭蓋骨のズレやゆがみに注目する人はあまりいません。どうしてそこに注目を
清水 私はもともと骨格矯正を専門としており、独自に考案した小顔矯正を数多く行ってきました。その施術というのは、実は頭蓋骨のズレを矯正し、くぼんだ目鼻を前に出したり、あごをひっこめたりするんです。
――頭蓋骨のズレやゆがみをなくす、と
清水 そうすると小顔効果だけではなく、首や肩のこり、頭痛が軽くなったりするんです。視力がアップしたり、耳鳴りが改善する人まで現れて自分でも驚いたほどで、もっともっと広めていきたいと思ったわけです。
――自分でも矯正できるのでしょうか
清水 本でも紹介している基本の「頭蓋骨リフト」は非常に簡単で、誰でもできます。なんとなく頭がぼんやりする、調子が悪い、リフレッシュしたいなど、脳の疲労を感じたら気軽にやってみてください。緊張も和らぎ、体調にも良い影響が出てくるはずですよ。
【首の押しもみ】①頭の後ろで両手を組み、頭蓋骨と首のつなぎ目(首から頭蓋骨に向かって指を下から上に滑らせたときに指が収まる、少しくぼんだ部分)に左右の親指の指先を当てる②顔をやや下に向けて、両手を上下に10~15回ほど小刻みに揺らして、親指で押しもむ(30秒程度)
【後頭骨ほぐし】①両手を頭の後ろに回し、人さし指と親指で、後頭部の膨らみ部分を取り囲む②顔をやや上へ向け、人さし指と親指の腹をしっかり押し当てたまま、上下に小刻みに揺らして30秒ほど押しもむ③最後に親指に力を込めて後頭骨を真上に押し上げ、10秒ほどキープ
【側頭骨押し上げ】①左右の手のひらを側頭部に軽く当てる②手のひらの付け根で頭皮を押しながら脳天の方向に側頭骨を持ち上げる。10秒ほどキープした後、力を緩めるのを3回繰り返す
※注意点
・爪を立てずに行う
・力加減は「気持ちいい」と感じる強さで
・他人には行わない
・頭痛や発熱など、明らかに体調が悪い時は中止する
・頭痛や首などの痛みの強い人、頭部や首に外傷や炎症のある人、顎関節症の人、持病があり、医師の診断や治療を受けている人は、始める前に主治医に相談してください
◆しみず・ろっかん 骨格矯正士。整体サロン「ろっかん塾」主宰。現代人の不調の原因として骨格のゆがみに着目し、独自の矯正理論を確立。ゴッドハンドとしてテレビや雑誌など各メディアで活躍中。「眼圧リセット」(飛鳥新社)など著書多数。

















