競泳男子個人メドレー2種目で2024年パリ五輪を目指す瀬戸大也(28=TEAM DAIYA)が〝秘密兵器〟を開発した。

 21年の東京五輪は3種目に出場するもメダル「ゼロ」で終戦。自国開催の五輪で味わった悔しさを次の大舞台で晴らすべく、今春から東海大の加藤健志コーチのもとでトレーニングを開始した。6月の世界選手権では200メートル個人メドレーで銅メダルを獲得したが、本人が狙っているのはあくまでも頂点だ。

 こうして常に限界を追い求める瀬戸は、ストレッチ用具などを扱うブランド「IMPHY(インフィ)」で新アイテムをプロデュース。それは自重でストレッチやトレーニングができる「クロススライダー」という商品で、同ブランドを手掛ける「ジュート」の森平茂生代表が開発秘話を明かす。

「瀬戸さんは以前からうちの商品を使ってくれていたんですが、ある時『ストレッチ、強化を目的とした道具のアイデアがあるんです』という話をもらって。今までも〝スライダー〟はあったんですけど、滑りやすいシートの上でしか使えなかった。それにキャスターのようなものを付けた手書きの絵を見せてくれて開発を進めて行ったんです」

「クロス――」は裏面に5個のローラーが付いており、摩擦係数が低いためプールサイドや床の上でも使用可能。「競泳関係者の声を聞くと、水をかく動作に近い感覚でトレーニングができるようで、陸上にいながら〝水中トレ〟ができるとのことです」(森平氏)

 9月に販売開始した一方、自身も強化にも役立てるつもり。今月の世界短水路選手権400メートル個人メドレーで前人未到の6連覇を達成するなど進化を続ける28歳にとって欠かせない〝相棒〟となりそうだ。