大相撲の幕内・錦富士(26=伊勢ヶ浜)が16日、都内で取材に応じ「来年は三役定着を目指して頑張っていきたい」と決意を語った。

 今年7月の名古屋場所で新入幕を果たし、10勝5敗で敢闘賞を獲得。ただし、千秋楽を含め3度も不戦勝で星を拾う形になり「近い関係者からも冗談ながらに言われて悔しい部分もあった」。それでも秋場所で再び10勝を挙げて地力を示し「そこが一番うれしかったですね」と振り返った。

 先の九州場所は西前頭5枚目で9勝6敗。14日目に過去4戦全勝だった新入幕の平戸海(境川)に土をつけられたことを振り返り「(相手は)下位とはいえ好調だったので、ここは落とせないなという気持ちが出た。大関や横綱を目指す力士は常にそういう相手と戦っている中で、今回は落としてしまったところは反省点だったと思っています」と課題を口にした。

 今年は十両の成績を含め57勝をマーク。負け越しは1場所のみ、幕内では一時優勝争いに加わるなど安定した成績を残した。これには本人も「絶対に幕内に上がるという気持ちでやってきて、思ったよりも早く上がれましたし、今のところ自分は挑戦者の立場でやれていると思います」と納得している様子だった。

 そんな中、同郷でかつて兄弟子だった安治川親方(元関脇安美錦)が1日付で独立。錦富士は「自己満足かもしれないですけど、安治川親方が安心して『俺がいなくてもできているな』というところは見せないといけないし、(弟子と)対戦することがあれば壁になれるようにやっていきたい」と力を込める。

 この日は東京・江東区のDAHでトレーニングを公開。初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)に向けて「目の前の一番に全力を注いで、その結果として勝ち越しや10勝があると思うので、変わらずにやっていきたい」と気を引き締めた。