ボクシングのWBA&WBC&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)とWBO同級王者ポール・バトラー(34=英国)の4団体統一戦(13日、東京・有明アリーナ)が秒読み段階に入った。大一番を前に、まさかの角度からメスを入れたのが〝世界の田中〟こと格闘家の皇治(33)だ。今年、ボクシングルールに準じたエキシビション戦で格闘技界を盛り上げた男はモンスターの〝課題〟をズバリ指摘。井上が本物のスーパースターになるための秘策を独自の視点から提言した。
まず皇治は世紀のタイトル戦について「どうせ井上が勝ちますやん。普通、格闘技って有利でも『7対3』とかが多いじゃないですか。でも彼の場合はもう、ほぼ『10対0』。そこに持っていくのはすごい」と早くも勝敗予想を終えた。
その上で「だからこそ心配なのは、今後なんですよ。サッカーの日本代表だって、1回負けたからこそ盛り上がって感動と『ブラボー』を生んだ。実際、勝ち続けて視聴者数や視聴率を取り続けるって難しいでしょ」と懸念材料を指摘する。独自のセルフプロデュースで賛否を呼びつつ生き残ってきた皇治らしい言葉だ。
そこでモテてしゃあない男が例に出したのが、〝マルコメ〟と名付けてケンカを売っている元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)だ。11月にはドバイでの格闘技イベント「GLOBAL TITANS」でメイウェザー率いる「TMT」のホープ、ジャハン・イングラム(米国)とボクシングのエキシビション戦で対戦。3分3ラウンドを戦い抜き、メイウェザー戦に大きく前進したと主張している。
皇治は「マルコメがすごいのは、勝ち続けて高視聴率も取っていること。そういうホンマのスーパースターって必ず何か付属品や付加価値がついているんですよ。マルコメなんて、十分強いから本来ああいうキャラはいらないじゃないですか。それでも俺にケンカしてくる。それは自分じゃなくて格闘技界を盛り上げるためなんですよ」と分析した。
一方で井上については「実力は頂点だけど、付属品がない状態なんですよ。となれば、ボクシング界全体を引っ張り上げるために何かしらの付属品を持つ段階に来ていると思う」と力説。そして「こんなこと言ったら『アホか。一緒にするな。俺たちは実力だけで勝負していけんねん』となるかもしれないけど…」としつつ、こう提言した。
「ヒールがいるからベビー(フェース)がいて、ベビーがいるからヒールが目立つわけじゃないですか。それが業界を引っ張り上げるというか。マニー・パッキャオとマルコメはまさにそうで、それもスターの仕事なんじゃないですか? 井上がベビーになるならヒールの選手が絡みやすくなるようにスキをつくるとか。ただただ勝つ姿を見るだけってなってしまうと難しくなってしまいますよ。まあ、ほかのボクサーが頑張らないといけないのが一番ですけどね」
果たして、常勝のモンスターが向かう先は…。












