あらゆる電子通信は海底ケーブルでつながっており、国際通信の99%は海底ケーブルを通じて行われているといわれている。数年前からロシアの潜水艦が秘密裡に米国やヨーロッパの海底ケーブルや海底ガスパイプの破壊活動を行ってきたとみられる。

 そして、ウクライナ侵攻が始まってから、ロシアの潜水艦の動きが活発化。本格的に海底ケーブルを切断すれば、ヨーロッパと米国、そして世界中のインターネットがブラックアウトする。広大な海底の目に見えない部分でのハイブリッド戦争が行われている。そんな中、英国がロシアの潜水艦から海底ケーブルを守る最新兵器を開発し、すぐにでも投入されるという。英紙ザ・サンが1日、報じた。

 英国軍のトニー・ラダキン国防参謀総長は「過去20年間で、ロシアの潜水艦の活動が大幅に増加し、大きな脅威となっている。インターネットデータを運ぶケーブルへの損傷は戦争行為と見なされる可能性がある」と警告してきた。

 そんな中、英国が海底ケーブルを守るための無人ドローン潜水艦の開発に成功した。約25億円を投じたプロジェクト・シータスの一部で、英海軍によってすぐにでも無人ドローン潜水艦が投入されるという。

 ドローン潜水艦の重量は17トンで、全長12メートル。7日間で1600キロメートル移動できるほどの能力を持つ。

 ベン・ウォーレス英国防相は「ドローン潜水艦は、海上コンテナで輸送できるため、世界中に配備することができる」と言い、英海軍トップの第1海軍卿にベン・キー大将は「プロジェクト・シータスで、水中の戦闘空間を支配できるようになった」と語っている。

 プーチン氏が狙っている世界のネットブラックアウト計画に対抗する武器となりそうだ。