【FIFAワールドカップ】森保ジャパンは“無敵艦隊”に勝てるのか――。16強で争うカタールW杯決勝トーナメント進出に向けて日本は1次リーグ最終戦(12月1日=日本時間2日)で強豪スペインと激突する。元日本代表MF前園真聖氏(49)は突破確率「50%」とし、堅守速攻の戦いを支持。待望論が出ているMF久保建英(21=レアル・ソシエダード)のスタメン復帰には難色を示した。

 ――27日のコスタリカ戦は残念な結果だった

 前園 この試合の位置づけとして「勝ちにいかないといけない」と言ってきました。勝てる相手でしたが、試合の入り方が悪かったです。前半はリスクを冒さないし、1対1で仕掛けないし、縦パスを入れない、ボールを取られても奪いにいかないなど無理しない戦いで「勝ちにいく気があるのか」って感じでした。

 ――珍しく怒っている

 前園 前半からたたみかけてほしかった。0点でしのいで後半の選手交代で点を取る作戦のようでしたが、本当に緩く試合に入って中途半端。それで攻めきれないまま後半に1つのミス、一瞬のスキを突かれて失点しました。それに先発を5人代えたのはやり過ぎでした。これまでも森保(一)監督がスタメンを大幅に変えたとき、まったくはまっていません。

 ――とはいえ決勝トーナメントに進む可能性はある

 前園 スペインは調子もいいし、うまい選手ばかり。日本はドイツ戦と同様に守ってカウンター狙いでしょう。やることは、はっきりしています。注意すべきはスペインの中盤(セルヒオ)ブスケツ、ペドリ、ガビ(いずれもバルセロナ)なので日本は田中碧(デュッセルドルフ)、守田(英正=スポルティング)とアンカーに遠藤(航=シュツットガルト)を起用し、自由にプレーさせないことが重要です。

 ――スペインでプレーする久保の先発復帰を求める声が出ている

 前園 久保はスペインをよく知ってますが、相手も久保をわかってますよね。それに堅守速攻狙いなので守備面を考えると、先発は久保ではなくて守備がうまい選手で、1トップもボールを追える前田(大然=セルティック)です。久保は点を取りにいく場面で使いたいのでベンチから。トップ下やトップに近い位置で起用するのもありです。

 ――久保をスーパーサブにするのか

 前園 相手が消耗したところで仕掛ければチャンスもあるし、FKも期待したいです。それに三笘(薫=ブライトン)は左サイドの切り札として起用するのが一番持ち味を出せます。心配なのはケガ人の状態と選手の消耗度です。酒井(宏樹=浦和)と冨安(健洋=アーセナル)が戻れるのか。吉田(麻也=シャルケ)と遠藤の負担は大きいので3試合目の状態が気になります。

 ――森保ジャパンに勝算はあるか

 前園 東京五輪(準決勝、延長0―1負け)でも対戦しているので、やりにくさはないと思います。ただスペインは好調をキープしているので日本が勝利するのは極めて難しいでしょう。あえて数字にするのなら「50%」です。大変なことですけど、選手たちの奮闘を期待しています。