【FIFAワールドカップ】森保ジャパンの〝最強兵器〟MF三笘薫(25=ブライトン)が、いよいよW杯でスタメンデビューを果たす。日本代表は25日(日本時間26日)、カタールW杯1次リーグ第2戦のコスタリカ戦(27日)に向けて非公開練習で調整した。初戦のドイツ戦から中3日の日程もあり、スタメンを大幅に入れ替えることが濃厚。なかでも注目を集める三笘の代名詞でもあるドリブルの〝秘密〟に迫った。

 ドイツ戦ではゴールを奪ったMF堂安律(フライブルク)とMF浅野拓磨(ボーフム)がヒーローとなったが、勝利のキーマンだったのが三笘だ。

 森保一監督は後半から3バックにシステムを変更し、さらに代表では初めて三笘を左サイドのウイングバックで起用。この大胆采配がドイツ撃破を呼び込み、世界中から称賛を浴びた。名脇役として勝利を引き寄せた三笘は「自分たちが前に圧をかけることで相手も後ろになっていったし、戦術がハマった」と胸を張った。

 次戦のコスタリカ戦は中3日という過密日程を考慮して、チームはスタメンを大幅に入れ替える算段で入念に準備してきた。ドイツ戦では左サイドで先発したMF久保建英(レアル・ソシエダード)が不調だったこともあり、三笘のW杯スタメンデビューが濃厚だ。

「背後への動き出し、サイドで1対1で勝てるかが重要になる。自分のドリブルだったり、はがすところは局面を変えやすいし、サポーターのみなさんの声援も沸きやすい。そういったところを力にしようと常に思っている」と今度は自慢のドリブルで日本中を沸かせるつもりだ。

 注目の超絶ドリブルは、いったい他の選手とどう違うのか。川崎U―12時代に監督として三笘を指導した高崎康嗣氏(52=現J3宮崎監督)はその〝秘密〟をこう明かす。

「初速が速く、ゼロから100になるのが薫の特長だと思う。すぐにトップギアに入る。(ボールを持たない)動きでも、ボールを持ってでもできる」。それは身体能力だけの問題ではない。「頭の回転スピードも速くないと難しい。判断スピードも兼ね備えているからこそ、身体能力も発揮できる。相手が見えていないとその逆を取る動きもできないし、それがあって速いと感じていた。足が速い子だったら他にもたくさんいたが、薫はプレーの中でサッカーのスピードの速さを実感していた」と指摘。類いまれな〝頭脳〟があってこその唯一無二のドリブルというわけだ。

 勝てば決勝トーナメント進出が決まる可能性もある大一番で、日本の誇るドリブラーが主役になる。

(カタール・ドーハ発)