サッカー米国代表FWティモシー・ウェア(22=リール)は特別な思いを胸に、カタールの地へ乗り込んでいる。
ウェアの父は〝リベリアの怪人〟の異名を持つジョージ・ウェア氏(56)。イタリア1部ACミランなどで活躍し、1995年にはアフリカ人初のバロンドールを受賞した。2018年からはリベリアで大統領を務め「貧困削減政策」などを進めている。
そんなスーパースターの息子が米国代表としてカタールW杯に出場することを受け、リベリアメディア「アナリスト」は特集を組み「この若者の偉業は、彼の生まれた国・米国だけでなく、彼の祖国・リベリア人も彼の父が、リベリア代表でW杯に出場できなくても、世界一のサッカー選手として世界を魅了した魂を受け継いでいるからこそ、嵐にも負けない粘りと回復力と忍耐力を持って応援してくれるだろう」と紹介している。
各方面から大きな期待を背負うティモシー・ウェア。同メディアの取材に「私は奴隷制度に反対していたリベリアのクルー族の出身。つまり、私の家族は基本的に忍耐と戦いで成り立っていて、私の父がアフリカから欧州に渡り、あのような選手になったのも、そのような背景があるからです」と振り返りつつ、ある覚悟を口にしていた。
「私は母と父にできる限り花を持たせてあげたい。何もないところ、まだ十分に発展していない国から来た両親がここまで成長したのは驚くべきことだと思う。それが私の背中を押している。だから今の私があるのです。どんな困難があっても、彼らは私を正しい道に導いてくれましたし、今の私があるのは、彼らのおかげです」
偉大な父の息子というプレッシャーと戦いながら、初めて臨んだW杯。21日(日本時間22日)のウェールズ戦は1―1で引き分けたが、前半36分に先制弾を決めた。決勝トーナメント進出へ、家族に結果で恩返しすることはできるか。










