偉大な祖父に近づけるか。大相撲九州場所8日目(20日、福岡国際センター)、幕内王鵬(22=大嶽)が新入幕の熱海富士(20=伊勢ヶ浜)を押し出して7連勝。1敗で優勝争いの先頭を走っている。「昭和の大横綱」大鵬の血を引くサラブレッド。祖父の出身地として知られる北海道・弟子屈町も、孫の奮闘に熱視線を送っている。

 同町有志らは一昨年12月に王鵬の新十両昇進を記念して化粧まわしを贈呈。同時期に「納谷幸之介君を弟子屈町から応援する会」を結成した。現在は個人と団体を合わせて50近くの支援者が入会しているという。理事を務める同町職員の秋山一夫氏は「大鵬さんの同級生がご存命で、そういう方々も熱心に応援されている」と明かした。

 今年1月の初場所で新入幕を果たした際には祝賀会の計画も浮上したが、コロナ禍で開催が見送られた。現在は開催のタイミングを見極めている状況で、秋山氏は「体格に恵まれ、お父さん(元関脇貴闘力)、おじいさんの経歴を考えると素質はありますし、それが開花すれば(番付を)駆け上がるだろうと期待しています」とブレークを心待ちにしている。

 その王鵬は後半戦へ向けて「自分の納得できる相撲を取る」と気合十分。好成績を残し、祖父の故郷へ満を持して〝凱旋〟を果たしたいところだ。