キックボクサーの武尊(31)に、恩師からエールが送られた。
武尊は6日に地元・米子で行われた米子ジム主催興行「GAINA魂」(米子市公会堂大ホール)で、晃貴との2分2ラウンドのエキシビションマッチに出場。6月19日の「THE MATCH」(東京ドーム)で那須川天心に敗れて以来となるリングで、躍動感あふれる動きを披露した。
同ジムは武尊がキックボクシングを始めた古巣。高校を中退して進路に迷っていた武尊をキックの道に導いたのが、同ジム代表の富村誠司氏だ。
今回、初の米子ジム主催興行を開催することを武尊に伝えると「そこでエキシビションをぜひやらせてください。恩返ししたいんです」と二つ返事で了承してくれたという。しかも、武尊自ら頭を下げ、大会スポンサーを見つけてきてくれた。
富村氏は「本当にうれしくて涙が出た。『このジムでキックボクシングと出合ってなかったら、今の自分はいない』と言ってくれているので、すごく感謝している」と目を細める。
K―1のエースとして武尊が連勝街道を歩むにつれ、負けることへの恐怖から「楽しくなくなった」と富村氏に漏らしたことがあった。だが、今は違う。那須川に敗れたことで吹っ切れ、キックを楽しむ様子がうかがえるという。
「昔の自分が取り戻せたから、楽しんで試合もできるようになるんじゃないですかね。そういうプレッシャーもなくなってたし、転機になったんじゃないかな」(富村氏)
武尊は10月31日付でK―1と所属ジム「KREST」との契約を解除。今後については「勝った姿を見せて終わりたいなと思っているので、現役を続行する」とした上で「次の試合は海外でやりたいなと思っている」と話す。
そんな〝愛弟子〟に、富村氏は「もう選手としてでき上がっているので、最後まで悔いなくやってもらいたい。武尊は負けず嫌いで、苦しいことがむかつくのか、テンションが上がるのか、やる気のギアをもう一段、上げてくるんですよ。だから、また上がってきますよ。好きなように自分の信じる道を楽しんでもらいたい」と期待をかけた。












