スポーツトレーナー・永井正彦氏による健康アドバイス。実際の事例をもとに解説します。
【お悩み】最近職場でも家庭でもイライラしがちです。さっと気をしずめる方法ってありますか?(50代男性)
【アドバイス】大きな動作で深呼吸するとイライラをやわらげられます。
【解説】広告代理店で働く男性は、コロナ禍によるリモートワークで高校1年生の息子さんとの時間も増えたけれど、反抗期真っただ中なので、お互いイライラした日々を過ごしているとのことでした。
イライラをさっとしずめるのに有効なのは“深呼吸”です。息を深く吸って1~2秒ほどその状態を保ってからゆっくり息を吐く。誰でも簡単にできそうなことと思われるかもしれませんが、イライラしている時には意外とできていないものです。
しっかり深呼吸するためには、呼吸時に動作をつけることです。
大きくバンザイして深く息を吸い込んでから、自分で自分をハグした姿勢を取りながらゆっくり息を吐く。ハグした状態で行う呼吸は東洋医学でも怒りをしずめるポーズとされていて、手のひらでわきをさするだけでも安心感が得られます。過去に中国の水泳選手が試合前にそのポーズをしていたので、理由を聞いてみたことがあったんですが、緊張やイライラを緩和しているとのことでした。
自分をハグする姿勢に近い腕組みは、怒りを抑えるポーズとも言われていて、腕組みしながら怒り出す人はあまりいませんが、腕組みを外した途端に怒り出す人は多いかもしれません。ストレスがたまった時や拒否を表す時に腕組みしがちですが、興奮を抑える効果もあるのです。
ただ、深呼吸でイライラした瞬間を一時的にやわらげることはできたとしても、根本的な解決策にはなりません。
何かとイライラしてしまうのは、睡眠不足が要因のひとつとして考えられるので、快適な睡眠を得るために、できれば毎日入浴することもおすすめしました。夏場でなければエアコンなどは消して、自然な状態で睡眠を取るだけでも自律神経の乱れは軽減されます。血流も良くなるので、心も安定してくるはずです。
☆永井正彦(ながい・まさひこ)1980年6月28日、東京都生まれ。スポーツトレーナー。2005年に都内でスポーツ整体「プレメディカルケア」を開業。パラ水泳の宮崎哲選手や津川拓也選手のパーソナルトレーナーも務めている。











