自民党の麻生太郎副総裁(82)は27日、自身が率いる派閥の会合で、山際大志郎氏が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と〝接点〟があり、経産再生担当相を辞任したことを陳謝した。

 山際氏は国会で野党から旧統一教会問題を厳しく追及された。その際、「記憶にない。覚えていません」と不適切な対応に終始し、事実上、岸田文雄首相に更迭される格好となった。

 麻生氏はこの日の会合に出席した山際氏の前で「ご迷惑をおかけし、心からおわびを申し上げる次第です」と頭を下げ、「山際先生は、引き続いていろいろな方から色々と質問を受けると思います。引き続きていねいに説明する努力はやっていただかないといけない」とクギを刺した。

 しかし麻生氏が派閥会合で謝罪したところで、旧統一教会をめぐる問題が一件落着となるわけではない。

 この日、国会内で行われた衆院総務委員会で野党側は、寺田稔総務相が自身の関係する政治団体に故人の名前で政治資金収支報告書を提出していた問題を追及した。

 寺田氏は「(団体の)役員等で名を連ねていません。まったく別個の政治団体で収集報告を見たこともなく、見るべき立場でもありません。私が確認したところ、事務的なミスでした。ただちに是正をお願いしたい」と答えた。

 野党の辞任要求には「まったく考えていない」としたが、自民党内は戦々恐々としている。ある自民党議員は「野党側は岸田内閣の閣僚に対するスキャンダルの追及を辞めていない状況です。山際氏に続いて閣僚の〝辞任ドミノ〟が心配されています」と肩を落とした。

 また、永田町関係者は「岸田内閣と旧統一教会の接点については、これから副大臣や政務官などにおよぶ可能性が十分にあります」と指摘した。

 岸田内閣は〝負の連鎖〟を断ち切ることができるのか。