大相撲の大関正代(30=時津風)が、〝現状打破〟へもがき苦しんでいる。

 23日は都内のホテルで昇進披露パーティーを開催した。一昨年秋場所後の昇進から新型コロナ感染拡大の影響で見送られてきたが、ようやく実現し、八角理事長(元横綱北勝海)や角界関係者ら約400人が出席。正代は「(同場所で)優勝して大関に上がっているので、その勢いでパーティーというのが理想的だった。そこはちょっと残念だった」としつつ「開催できるのはすごくうれしい」と感謝を述べた。

 大関在位12場所で2桁白星は2回。先の秋場所は4勝11敗に終わり、九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)は自身5度目のカド番を迎える。大関は「頭のどこかに『いい成績を残さないと』というのはあったかもしれないけど、パーティーがあるから硬くなったとか、そういうのはなかったと思う」と自己分析。一方、場所中に取材を受けないこともあったが、これについては「記者さんに当たりそうになっちゃったので。自分でも(気持ちの)整理がついていない状態だった」と明かすほど、精神面が不安定だったようだ。

 不振の原因は「何でしょうね」と首をかしげる。続けて「これというのはちょっと分からないし、分かったら悩む必要はない。分からないからいろいろ悩んだり、いろいろ試したり。負け込んでからは悪い方向に考えすぎたのがあったかもしれない」と語った。

「正直、大関のプレッシャーとか重圧に、いまだに付き合いきれていないというか、まだまだ気持ちが追い付いていないところがあるのかな」と大関。それでも、このまま腐るつもりはない。九州場所に向けては「出稽古も積極的に参加していけたら。部屋での稽古は限界があるので」と環境の変化を求めている。

 7月の名古屋場所は逸ノ城(湊)、先場所は玉鷲(片男波)が優勝するなど平幕が賜杯を手にするケースが少なくないが「どこかで優勝争いの先頭に立って引っ張っていきたい気持ちはある」ときっぱり。さらに「(来場所は)九州出身力士としていい相撲見せたいし、いい成績で終えたい」と力を込めた。