新日本プロレス10日の両国国技館大会で、マスター・ワト(25)がIWGPジュニア王者の石森太二(39)からノンタイトル戦ながら殊勲の勝利をあげた。

 この日は本来、同王座に挑戦表明しているKUSHIDAが石森とシングルマッチで激突する予定だった。しかし9月中旬から皮膚のウイルス感染症である手足口病と診断されて欠場。その後の回復状況から両国大会での復帰が不可能と判断され、石森のカードが宙に浮いた。ここに割り込んだのがワトだ。ツイッターでの立候補といういかにも現代っ子な手法が奏功し、ノンタイトルとはいえ現役王者との一騎打ちというチャンスを手に入れた。

 左腕に集中攻撃を浴びたワトだったが、ドロップキック、ベンダバール(変型ネックロック)で応戦。高角度ジャーマン、レシエントメンテ(変型十字固め)で攻め立てる。

 RPP(変型セントーン)をかわされると、ラ・ミスティカ式のYes Lоckに捕獲される。それでもブラディークロスだけは許さない。ならばとサイファーウタキを狙った王者と体を入れ替えると、起死回生の高角度式レシエントメンテで3カウントを奪った。

 金星を挙げたワトはマイクを握って挑戦表明しようとするが、ここで高橋ヒロムがリングイン。さらにエル・デスペラードも姿を現すと「まさかお前(ワト)が勝つとはな…。まさか負けると思わなかったよ、チャンピオン! ビックリしたよ」とマイクアピールした。

 リング上はワト、ヒロム、デスペラードの三つどもえの様相。これを受け石森は「お前らやりてえのか。分かったよ! デスぺ、ワト、ヒロム…これ(ベルト)をかけて4WAYでやってやる」と提案し、4WAY形式での次期王座戦が確実となった。

 降って湧いたチャンスをものにして、ジュニア王座戦線に風穴を開けたワトは「強さの象徴のIWGPジュニアヘビー級王座。それが俺の腰に巻ければファンの皆さんも認めてくれる。4WAY、しっかりとベルトを取ります」と豪語。群雄割拠のジュニア戦線の主役は果たして――。