岸田文雄首相(65)は7日、参議院本会議で長男の翔太郎氏(31)を首相秘書官に起用した理由などについて野党側から質問を受けた。

 政府関係者によると、翔太郎氏が首相秘書官になった背景には「首相官邸内の人事の活性化と岸田事務所との連携強化のためだ」といわれる。

 一方、野党側からは翔太郎氏の起用をめぐって「首相秘書官に身内の起用はおかしい」と批判の声が上がっていた。

 同本会議で立憲民主党の石垣のり子氏は「総理は(翔太郎氏の起用を)適材適所と言っていましたが、御子息の能力や実績がどのように適材であるのか」と質問した。

 これに対し岸田首相は「休日・深夜を問わず発生する危機管理の迅速かつきめ細かい報告態勢、党との密接な連携、ネット情報・SNS発信への対応など、諸要素を勘案し、秘書官チームの即応力の観点から総合的に判断した」と説明した。

 総理秘書官の俸給は総理大臣の権限で決められる。俸給は月額にして筆頭格の首相秘書官と一番少ない首相秘書官の間には、最大30万円もの幅があるという。

 石垣氏は「国難といわれる状況下で〝わが国ではなく、わが家を優先した〟のではないか。(首相秘書官の筆頭格、嶋田隆秘書官と)同等の(俸給)事態が発生するのか」との追及には、「具体的な金額は個人情報にあたることから差し控えるが、(岸田文雄事務所の)公設秘書を務めていた前職と同水準になるとの報告を受けています」と返した。

 立憲の泉健太代表は岸田首相が翔太郎氏を首相秘書官に任命したことに「〝いまの官邸に、ご長男の能力がなければ、官邸がまわらないのか〟ということです。そうであれば、岸田総理は相当お疲れだと。精神安定剤が必要な状況としての長男の官邸入りではないのかなと思います」と指摘した。