フィギュアスケート男子で五輪2大会メダリストの宇野昌磨(24=トヨタ自動車)は、若武者から大きな刺激を受けている。

 ジャパンオープン(8日、さいたまスーパーアリーナ)の前日練習が7日に行われ、各選手が曲かけ練習などで最終調整。今季初戦を迎える宇野は「フリーだけだが、シーズンオフに練習してきたコンビネーションという点が試合でどうなるのか。成功させたいとかではなく、自分がどうなるかというのを試せたら」と展望を語った。

 今大会には9月に国際スケート連盟(ISU)公認大会で史上初めてクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を成功させたイリア・マリニン(17=米国)も出場予定。華麗に4回転ジャンプを跳ぶ姿を目の当たりにした宇野は「アクセルがうまいことは知ってたけど、今日のフリーの構成も見て、すごいですし、すべてのジャンプを安定して跳んでいたことに刺激を受けた。アクセルとかは多分僕はできないのかなと思っているので、単純にすごい」と振り返った。

 現時点でマリニンのジャンプの方が高精度ということは、宇野が一番よくわかっている。しかし、宇野はマリニンにはない〝経験値〟という武器を持っている。「1年間を通してケガをしないということを考えると、あまり急に目の前の試合だけを見据えて練習をしすぎてしまうと、後々自分のケガにつながる」とあくまでマイペース調整。その上で「自分も今シーズン、1年かけてちゃんとあそこ(マリニンの精度)まで持っていきたい」と力強く語った。

 北京五輪金メダルのネーサン・チェン(23=米国)、五輪2連覇の羽生結弦(27)が不在の中で迎える今シーズン。「やはり、こうやって現れるんだな」。常にライバルと競い合ってきた宇野にとって、大きな支障はない。1年間をかけて〝宇野昌磨〟の強さを証明してみせる。