格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(58)が、1日に心不全で死去したアントニオ猪木さん(享年79)を追悼した。

 5日の会見後に「いろんな先輩方、日本の中にいる格闘技の選手、プロデューサーの中で一番僕に影響を及ぼしたのは、猪木さんがやってきたことです」と明かした。

 猪木さんとは2000年大みそかに開催された〝猪木祭り〟こと「INOKI BOM―BA―YE」を大阪ドーム(現京セラドーム大阪)を手掛けた。大みそかはNHK「紅白歌合戦」の1強だった時代に、格闘技、プロレスイベントを定着させるきっかけをつくった。

 榊原氏は「猪木会長の一歩み出す勇気というか、チャレンジ精神を持ってやられたことが、日本の格闘技界の大きな財産になっています」と振り返った。
 
 また、追悼興行について聞かれると「僕たちが主になってということではないでしょうし、IGFさんが中心になってとか、新日本プロレスさんも追悼興行などを考えられていると思います。ですが、われわれが何かお役に立てることは率先して、何でもやるというふうに思っています」と語った。

 猪木さんの「闘魂」はRIZINにも生き続けているとし、榊原氏は「たくさん残していただいた功績をさらに飛躍させられるように頑張りたいなと思います」と誓った。