いよいよ本日(3日)開幕の「大和証券Mリーグ2022―23(以下22―23シーズン)」。Mリーグの公式解説者で、新著「麻雀タイプ別 Mリーグ2022―2023観戦マニュアル」での選手分析が評判の土田浩翔プロが全8チームの実力を解析し、群雄割拠の戦線を占った。

前編を読む

【TEAM RAIDEN/雷電】昨シーズンは▲1256・1と屈辱を味わいました。メンバーは俳優との二刀流で奮闘する萩原聖人プロを筆頭に、ここ1年で最強位2021とモンド名人戦を獲得した瀬戸熊直樹プロ、セレブ麻雀と称されるメンゼン高打点で魅せる黒沢咲プロ、北陸の役満プリンスこと本田朋広プロ。

 チームコンセプトは「おもしろい麻雀」で、メンゼンで華やかなアガリを魅せていけるのが特徴です。

 今シーズンはレギュラーシーズンの前半戦47試合までのトータルが肝心です。その時点で+200台なら、ファイナル進出の可能性が高まります。

 トップラス麻雀はメンゼン高打点系チームの宿命なので、順位バランスはいっさい取らず、とにかくトップだけを目指していく。結果としてチームトップ率3割3分に到達できたらベストです。

 キーマンはやはり萩原聖人プロ。ラス上等という気持ちで戦っていけば、華やかな手役で数多くの逆転劇を演じてきた本来の姿を必ずや出せるはずです。

 

【セガサミーフェニックス】昨シーズンのファイナル最終日。ここでアガらなければ絶体絶命という場面。リーグ唯一のサウスポーである近藤誠一プロはフリテンリーチを敢行し、ツモって倍満に仕上げて優勝戦線復帰。惜しくも準優勝となりましたが、そういった劇的なアガリがいつ炸裂するのか、オーラスまで一瞬たりとも目が離せない、まさに不死身のチームです。

左からセガサミーフェニックスの東城りお、茅森早香、近藤誠一、魚谷侑未
左からセガサミーフェニックスの東城りお、茅森早香、近藤誠一、魚谷侑未

 チームメンバーは近藤プロ以外、2019―20シーズンにMVPと最高スコア賞を獲得した魚谷侑未プロ、2018―19シーズン平均打点賞を獲得した茅森早香プロ、昨シーズンから新加入した東城りおプロ。男性1人+女性3人という編成もリーグ唯一です。

 魚谷プロのMVP以降、昨シーズンは瑞原明奈プロ(U)がタイトルを獲得するなど、男女の差がないことは証明されているので、今後Mリーグでは女性比率の増加、さらには女性監督が現れる時代もいずれくると思います。中でも私の推しポイントは、茅森プロが放銃した時の表情。アマチュアなら悔しさが出やすいような場面でも、常に凜とした表情は必見です。

 

【U―NEXT Pirates】2019―20シーズン優勝チームであるU―NEXT Piratesは、鈴木優プロと仲林圭プロという2人のタイトルホルダーをドラフト指名し、キャプテンの小林剛プロと昨シーズンのMVP瑞原明奈プロとの4人体制になりました。

左からU-NEXT-Piratesの瑞原明奈、仲林圭、小林剛、鈴木優
左からU-NEXT-Piratesの瑞原明奈、仲林圭、小林剛、鈴木優

 鈴木プロは打点力があり、スター性もあります。仲林プロは、KADOKAWAサクラナイツの堀慎吾プロに似た玄人タイプなので、エース格になれる可能性を秘めています。

 私はこの2人が開幕以降に出場する6試合ほどの結果で、今シーズンの行末が決まると見ています。

 Mリーグは1日2試合を週4日。各チーム4人体制なので、日を空けて出場したとして約2週間。その頃にはペースもつかめてくると思うので、6試合ほどあれば自分の能力を存分に発揮できるからです。

 そのトータルが2人ともプラスならファイナル進出の可能性が高まります。もしもそこでつまづいてしまったら苦戦が予想されます。でもチームには鋼のメンタルを持つ剛プロと、卓上でも自己制御できる瑞原プロがいるので、力を合わせて乗り越えていくでしょう。