完全復活への第一歩を踏み出した。フィギュアスケートの中部選手権最終日(25日、愛知・邦和みなとスポーツ&カルチャー)、2018年グランプリ(GP)ファイナル覇者の紀平梨花(20=トヨタ自動車)は、女子フリーで97・80点をマーク。合計154・49で6位となり、12月の全日本選手権(大阪)の出場切符を勝ち取った。
昨季は右足首などの故障で全ての大会を欠場。今も「いつ痛みが出るかという不安もあった」と万全の状態ではない。それでも、シード権を失った紀平が全日本の舞台に立つには、中部選手権への出場が必須。紀平は「全日本を捨てるのは無理」と、シニア転向後初めてとなるブロック大会への参戦を決意した。
今大会で得たものは、全日本の出場権だけではない。フィギュア関係者は「新鮮な気持ちでまた一からできる。初心を思い出すいい機会になるのでは」。紀平自身も「スケートを『やらなきゃ』ではなく『やりたい』と思えるようになった」と前向きな気持ちを取り戻して試合に臨んだ。
まだジャンプの練習は思うように積めていない。ただ、ピラティスなど足首への負担が少ないトレーニングを多く取り入れることで「思っている以上に体力があった」と不足分をカバー。過去に連覇を達成している全日本へ向けて「表彰台に上がって、世界選手権や四大陸選手権に出場できるように頑張りたい」と意欲を見せた。












