1つの壁をクリアした。フィギュアスケートの中部選手権最終日(25日、愛知・邦和みなとスポーツ&カルチャー)、女子フリーが行われ、2018年グランプリ(GP)ファイナル覇者でショートプログラム(SP)6位の紀平梨花(20=トヨタ自動車)は、97・80点をマーク。合計154・49で6位となり、全日本選手権(12月、大阪・東和薬品RACTABドーム)の切符を勝ち取った。
全日本選手権のシード権を持つ河辺愛菜(17=中京大中京高)を除く上位13人に入れば、最終予選となる西日本選手権(10月、京都アクアリーナ)への進出が決まる一戦。ただ、紀平はGPシリーズ第2戦スケートカナダ出場のため免除されており、中部選手権を通過した時点で全日本選手権出場が確実となる状況だった。
しかし、この日のフリーではダブルアクセル(2回転半ジャンプ)で転倒するなど、思うような演技ができず。「通って~」とキス・アンド・クライでは祈るような表情で得点を待ったが、神様は紀平にほほ笑んだ。
右足首の状態は決して万全ではない。「全日本を捨てるのは無理」。覚悟を決めて臨んだ試合で目標を見事に達成。得点表示後の〝セーフ〟のしぐさが喜びを物語っていた。「いつ痛みが出るかという不安もあった。常に願いっぱなしの期間だった。全日本の切符をつかめてホッとしている。しっかりと集中できていた。久々の試合でも集中できたのはよかった」と声を弾ませた。
終始明るい声で今大会を振り返った一方で、早くも世界の舞台を見据えている。「何をしても痛みが出ない状態に早く持っていきたい。全日本で万全の健康な状態で出場して、完璧なパフォーマンスをして、表彰台に上がって、世界選手権や四大陸選手権に出場できるように頑張りたい」。
全日本選手権までは約3か月。今回の経験をプラスに変え、進化した姿を披露する。












