〝三度目の正直〟はなるか。大相撲秋場所12日目(22日、東京・両国国技館)、幕内高安(32=田子ノ浦)が関脇若隆景(27=荒汐)を引き落として3敗を死守。優勝争いの先頭と1差に接近した取組後は「思いきり踏み込めたので、よかったです」とうなずいた。

 高安にとって、賜杯を抱くことは悲願そのものだ。昨年の春場所は中盤まで後続に2差をつけながらV逸。今年の春場所は優勝争いの単独トップから終盤に失速し、最後は若隆景との優勝決定戦に敗れた。今場所も7日目に一度は先頭に並ぶ展開。もう同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。

〝今度こそ〟の思いは茨城の地元でも同じだ。「高安土浦後援会」の関係者は、今場所の高安について「(先場所はコロナ感染で全休して)悶々としたものが、爆発したような感じがしますね。(優勝を)まだ狙えるから残りを落とさないように…」。同後援会は今年の春場所千秋楽に土浦市役所で開催されたパブリックビューイングに参加。約100人の市民らと声援を送ったが、あと一歩及ばず落胆に包まれた。

 今回は、同後援会の会員が田子ノ浦部屋の千秋楽祝賀会に出席する予定。逆転優勝を決めれば、本人と喜びを分かち合う絶好の機会となる。高安も「千秋楽まで気を引き締めて盛り上げられたら」と気合十分。募りに募った悔しさを晴らせるか。