客席がザワついた…。大相撲秋場所12日目(22日、東京・両国国技館)、大関貴景勝(26=常盤山)が幕内北勝富士(30=八角)をはたき込んで8勝目(4敗)。立ち合い変化で左にかわし、勢いよく突っ込んだ相手に両手をつかせた。

 勝ち越しがかかった大関と、勝てば優勝争いトップの幕内玉鷲(片男波)に並ぶ北勝富士の一番。互いのパワーがぶつかり合うかと思いきや、まさかの結末に取組後の館内は異様な雰囲気となった。土俵下の粂川審判長(元小結琴稲妻)は「押し合い、当たり合いを見たかったけど予想外。大関がああいう相撲だったのは少し残念」と苦言を呈した。

 これで単独トップは2敗の玉鷲。北勝富士、幕内翔猿(追手風)、幕内高安(田子ノ浦)、錦富士(伊勢ヶ浜)の4人が1差で追う展開となった。混戦模様のV争いに同審判長は「わからない。星で1つ有利な分、玉鷲ということになるんでしょう」と語った。