大物俳優の香川照之(56)は一連の銀座クラブでの〝性加害報道〟により、トヨタなど出演CM7社のうち6社が終了する事態になっている。残るは殺虫スプレーのCM1社のみで、CM全滅は目前。広告代理店関係者の証言をもとに、6日時点で同社が終了を発表していない事情を探ると――。

 騒動の影響は大きかった。9月1日に金曜司会のTBS系「THE TIME,」を降板し、トヨタがCMの終了を発表すると、雪崩を打ったようにサントリーなど5社が終了を決めた。

 6日時点で残されたのは、「キンチョー」の愛称で知られる「大日本除虫菊」(大阪市)のみ。香川は同社の殺虫スプレー「キンチョール」と殺虫剤「ゴキブリムエンダー」の2商品のCMに出演している。キンチョウは6日時点で、取材に対し、CMの取り扱いは現在も検討中とした。

 同社がCMを残している理由について、広告代理店関係者は「〝温情〟はあるでしょう」と指摘。この関係者が示したデータによると、香川が一連の騒動前に抱えていた計7本のCM開始年は以下の通りだ。

 ①セゾン自動車火災保険=11年、②キンチョー=17年、③トヨタ=19年、④東洋水産=20年、⑤オプテージ(関西電力系電気通信)=21年、⑥アリナミン製薬=21年、⑦サントリー=22年。

「キンチョーは香川さんを5年間、CMキャラクターに起用していて、比較的長い。同社は商品の訴求に貢献してくれたと恩義を感じ、まだ検討中としている事情があるようです」(同)

 ただ、セゾンはキンチョーより長く、11年間も起用。「おとなの階段の~ぼる♪」のCMで知られた。

「セゾンは確かに期間が長く、CMを積極的に出稿してきましたが、クルマの保険をメインに扱う同社として、今回報じられた酒の場でのトラブルには過敏にならざるを得なかったでしょう」(同)

 6日時点でキンチョーはCMを残しているが、複数の広告代理店関係者は、同社もCMを終了するとみている。

 香川は16年から始まったNHK「香川照之の昆虫すごいぜ!」で「カマキリ先生」に扮して視聴者を驚かせた。それでいて、翌17年から虫を駆除するキンチョーのCMに出演するようになったため、広告業界で話題になったという。

 CMも残り1本で、まさに虫の息だ。