岸田文雄首相(65)は20日、内閣支持率の下落が相次ぐ状況に「一喜一憂しない」と官邸で記者団の質問に答えた。

 しかし、政権発足1年を目前に控えて岸田内閣は正念場を迎えている。

 支持率低下の原因は、来週27日に日本武道館で執り行う安倍晋三元首相の「国葬」や自民党議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐる説明不足が要因だと指摘されている。

「政治の責任を果たすべく、具体的な課題に一つひとつ結果を出すことが重要だ」と述べた岸田首相に対し、野党が攻勢を強められるのか注目が集まっている。

 立憲民主党の岡田克也幹事長はこの日に開いた会見で「内閣そのものより、岸田総理に対する評価、それに自民党もかなり支持率を下げています。安倍氏の国葬にきちんと答えていない。旧統一教会問題は調査が不十分です」と厳しく批判した。

 とはいえ立憲の支持率は、岸田内閣の支持率が低下しても上向くどころか横ばい、調査によっては「下落傾向にある」と出ている。

 これに岡田氏は「国民から支持を得ていくというのは、簡単なことではありません。これから一つひとつの対応を見てもらい、次第に支持が上がればありがたいことだと思います」と語り、こう持論を展開した。

「私はもともと支持率に〝一喜一憂〟しません。一つひとつ実績を積み重ねていく中で、国民のみなさんからの支持が高まることを期待していきたいです」

 永田町関係者は岸田内閣、自民党支持率が下落しても、立憲の支持率がアップしない理由についてこう解説した。

「自民党は右から左までの議員がいるなかで、党が方針を決めると一つにまとまります。立憲は泉執行部が安倍氏の国葬出欠で議員本人に丸投げしたことに党内から反発の声が上がっています。立憲は有権者に党内のバラバラ感をまだ拭えていないことを見せてしまっています。これはマイナスです」

 立憲は岸田内閣の支持率下落より〝お家事情〟のほうが深刻か。