男子ゴルフの松山英樹(30=LEXUS)が引き続き、サウジアラビア政府系資本が支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」の〝脅威〟にさらされている。先週の今季最終戦「ツアー選手権」終了後にLIV入りと一部で報じられた中、本人は来季も米ツアーでのプレーを明言。しかしグレッグ・ノーマン(67=オーストラリア)率いる新ツアーは、まだ松山獲得をあきらめていないという。

 松山はポイントランキング上位30人しか出場できない「ツアー選手権」に9年連続9度目の出場を果たし、11位でフィニッシュ。今季は昨年10月の「ZOZOチャンピオンシップ」と1月の「ソニー・オープン」で2勝したが、3月に首から肩甲骨周辺にかけて痛みが発生。7月は手首痛から大会を途中棄権し、首痛でプレーオフ初戦も欠場するなど負傷に苦しめられた。

 シーズン終了直前には、フィル・ミケルソン(米国)らビッグネームが移籍してゴルフ界の大きな話題となっている「LIV招待」行きの可能性が浮上。新たに複数選手が移籍する可能性が報じられる中、その一人として松山の名前が挙がった。しかし本人は今季終了後に米ツアーでのプレー続行を宣言。AP通信のダグ・ファーガソン記者が自身のツイッターで「英樹が米ツアー残留を明言した」と投稿した。

 LIV入りを回避したことで、松山は世界選抜(欧州を除く)の一員として米国選抜と対戦する「プレジデンツカップ」(9月22日開幕、米ノースカロライナ州)と前年優勝者として迎える「ZOZOチャンピオンシップ」(10月13日開幕、千葉・アコーディア習志野CC)に問題なく出場できる。

 ただ、このまま新ツアー側のアプローチが消滅するわけではないようだ。海外事情に詳しいツアー関係者は「LIV招待はアジア人初のマスターズチャンピオンである松山選手を、日本を含めたアジア地域における振興の重要選手として高く評価している。今回は実現しなかったが、今後の参戦を望んでいるはず」と指摘した。

 実際、松山はミケルソンの2億ドル(約276億円)には及ばないものの、LIV側から100億円以上の〝契約金〟を提示されたと米メディアに報じられた。それほどの価値がある選手とみなされているだけに、さらなる好条件で勧誘してくる可能性もある。まだサプライズ移籍の〝火種〟は残っていそうだ。