まずは〝小目標〟を達成する。大相撲名古屋場所10日目(19日、愛知県体育館)、幕内錦木(31=伊勢ノ海)が幕内千代翔馬(30=九重)を押し出して勝ち越しを決めた。

 左に回り込む相手をのど輪で押し込んで土俵外に退けた。取組後は「いろんなことをやってくる力士。立ち合いの変化に気をつけながら攻めていこうと。落ち着いていけました」とうなずいた。

 この日は錦木のほかに横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)、幕内逸ノ城(湊)、幕内翔猿(追手風)が2敗を死守。V争いのトップを並走するが、錦木本人は「(優勝は)残り全部勝たないとできないので、まずは2桁(白星)。小さな目標でいきたい」と自然体を貫いている。

 終盤戦を前に土俵下の粂川審判長(元小結琴稲妻)は「(V争いは)まだ分からない。これから上位陣のつぶし合いがあるから」と話す。平幕の〝ダークホース〟にも賜杯のチャンスが巡ってくるかもしれない。