有言実行だ。大相撲名古屋場所初日(10日、愛知県体育館)、小結阿炎(28=錣山)が横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)を送り出して白星発進。土俵際でいなして逆転し、取組後は「あまり映像を見ていないので覚えていないけど、体が動いてくれてよかった」と安堵した。

 場所直前に痛めた左足首は問題なしを強調。「不安があったら場所には出ていない。思いきりのいい相撲を取れたのが一番」と充実の表情だった。また、前日には〝横綱対策〟について「攻略法はない。全力で何かやったときに土俵にはチャンスが転がってくると思うので、あきらめずに最後まで力を出し切ること」と話していた通り、窮地の場面でもあきらめずに勝機を見出した。

 この日の内容に確かな手応えを感じた阿炎。しかし今場所の目標を問われると「考えてない。明日の一番でいい相撲が取れるように」と話し、改めて気を引き締めた。