2014年4月に南米のアルゼンチンで撮影された一本の動画が世界中で話題を呼んだ。
ある母親が台所で遊ぶ我が子の様子を撮影していたところ、物陰から小さな「何か」が現れ、部屋の奥へと駆け抜けていったのだ。ネズミか何かだろうと思った母親は、カメラを回したまま駆け抜けていった物体を追いかけるが、姿を捉えることはできなかった。しかし、何かが消えたと思われるところには悪臭が立ち込めていたという。改めて母親がその生物の正体を確かめるべく、動画を再生してみたところ、陸上選手のように奇麗なフォームで走り去る小人の姿が映っていたのである。
この動画は日本のワイドショーでも取り上げられたりしたので、見覚えのある人も多いかもしれない。それにつけても、非常に鮮明に小人の姿が映っていたため、出来すぎな動画であるとしてCGや合成を疑う声もあった。しかし母親はそういった動画を作成する技術を有していなかった。また走り抜ける小人は戸口からの光に照らされ、影がタイルに映っているのだが、この影や光の当たり方が自然なため、フェイクとは考えられないという見方も存在している。
アルゼンチンをはじめ南米には昔から小人の伝説が数多く残っており、現代でも動画や写真、さらには小人が実在したとしか思えないような「物証」まで発見されている。
有名なものがアタカマ・ヒューマノイドだ。2003年にアタカマ砂漠にて発見された体長15センチほどのミイラは、人間そっくりながらも異様に縦に長く伸びた頭に異様に細い体を有していた。宇宙人のミイラではないかとする説もあったが、現在では研究の結果、胎児とほぼ同じサイズで生まれ、そのまま大きさが成長することなく数年生きた、れっきとした人間であったことが判明している。これに関しては、一種の突然変異を起こした人間だったのではないかと見られている。
このアタカマ・ヒューマノイドに酷似した「小人のミイラ」は南米では時折出土することがあるようで、世界中の風習や奇習を調査、コレクションしていたアメリカの漫画家ロバート・リプリー氏もアタカマ砂漠近郊で同様の小人のミイラを発見、「アッタ・ボーイ」と名付け所有していたという。もしかすると、我々の前に本物の小人が姿を現す日もそう遠くはないのかも知れない。












