今年のJリーグは新型コロナウイルスの影響で大幅に日程を変更、観客入場も制限されたまま行われている。元日本代表FW佐藤寿人(38=千葉)が本紙直撃に応じ、コロナ禍で痛烈に感じた思いを明かした。また、現役生活や今後について、さらにJ1広島時代に指導を受けた森保一監督(52)率いる日本代表についても語った。
――今季はコロナ禍での自粛期間もあった
佐藤:改めてサッカーなどエンターテイメントは普段の日常があって初めて成り立つものだと認識したし、練習に行かなければ、試合もなければ、自分は何者なのかという気にもなった。サッカーに打ち込んできた時間が長いだけに、それが取り上げられる喪失感もあった。ただ寒くない時間に長い休みもこれまでなかったし、家の中で家族と過ごすことを楽しむことは意識した。
――今後のキャリアについて考えることは
佐藤:実際に年齢を重ねてきているのは事実で、選手の時間は永遠ではない。その先に指導者という仕事があるのか、また違った仕事なのかというのはあるけど、サッカーに携わりたい思いは変わらない。今は選手として何ができるのかにピントを合わせている。
――現役生活を長く続ける秘訣は
佐藤:目の前のやるべきことを積み重ねてきた結果、今年21年目というプレーする機会を得られているし、今もグラウンドに出てボールを蹴るのが楽しいと思えている。長く続けたいと思ってやってきてはいない。
――J1通算161得点はFW大久保嘉人の185得点に次ぐ歴代2位
佐藤:あまり記録に対して意識はしていない。振り返れば、トータルの数字は多くなっているけど、そのシーズンに何点取れた、直近の試合で何点取れたというのがFWとしては大事。今は限られた時間の中で得点を取ったり、チームのために走ったり、戦ったりすることを意識してプレーしている。
――日本代表の森保監督はどう見ている
佐藤:代表選手が集まれる期間は長くないし、限られた活動の中でチームをつくるのはクラブとは違う。難しいだろうなと感じている。
――A代表の注目ポイント
佐藤:今は2列目にタレントが多いなと感じているが、一番前線(1トップ)で大迫(勇也=30、ブレーメン)が、ケガなど出ていない時に誰が代わりになるというところが競争の部分かもしれない。南野(拓実=25、リバプール)や鈴木武蔵選手(26=ベールスホット)も担える選手だと思うし、そこにもっと下の世代がA代表を突き上げないと難しい。活発に競争が生まれてほしい。
☆さとう・ひさと=1982年3月12日生まれ。埼玉・春日部市出身。2000年に市原(現千葉)の下部組織からトップに昇格した。12年の広島時代にリーグ初制覇し、MVP、得点王など個人4冠を獲得。19年から千葉に所属する。J1通算161点はFW大久保嘉人の185点に次ぐ2位。日本代表31試合4得点。170センチ、65キロ。












