飼い犬が次々にヒグマの餌食に…。北海道・新ひだか町で震えが止まらない恐怖の事態が相次いでいる。15日にはホテルで飼っていた中型犬が近くの林の中で食い荒らされて死んでいるのが発見され、翌16日にも約1キロ離れた住宅で飼っていた中型犬が行方不明に。この現場の近くにも血痕やヒグマの足跡があったことから、2件ともヒグマに食べられたものとみられている。
一方、秋田ではツキノワグマが11日と17日に牛舎で飼われていた子牛2頭を食べる事件が発生。14日に牛舎近くを徘徊していた個体を捕獲していたにもかかわらず、17日に新たな被害が出たことで複数のツキノワグマが子牛を襲って食べた可能性が浮上している。
予想だにしない事態にクマの研究をするNPO関係者は「ツキノワグマは足が速いとはいえ、森に生息するシカやイノシシを狩れるほどではない。雑食性ですが基本的には植物食。肉食するのは主に死体やくくり罠にかかった動物を見つけた場合で、積極的に狩って食べる話はあまり聞かない」と首をかしげる。
しかし、気になる事実もある。2016年5月、今回の現場から直線距離でそう離れていない場所で男女4人を殺害した人食い熊“スーパーK”が出没したことだ。スーパーKは同年9月に駆除されたが、人を食べたツキノワグマは全部で5頭おり、そのうち数頭が今も生き残っているとみられている。単なる偶然なのか、それとも…。
別の研究者は「学習能力が高いので、高カロリーを摂取できると学習したら状況によってはツキノワグマが積極的に肉食することはあり得る。ただ、肉食するクマも最初は人間が出すゴミなどをエサとして食べたことをきっかけに、だんだん人里に下りてくる。だから、不用意にエサの味を覚えさせて人里に下りてくる状況を作らないことが重要」と話す。
人や家畜を襲ったクマはまず間違いなく駆除されてしまう。そうした悲劇を起こさないためにも、節度ある人間の行動が大事なのかもしれない。












