まさに〝ケガの功名〟だ! 国内女子ツアー「ブリヂストンレディス」最終日(22日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C=パー72)、69で回った出た西郷真央(20=島津製作所)が通算13ンダーで今季5勝目を挙げた。

 首位からスタートし、一時はトップを明け渡すも、16番パー5でグリーン左前バンカーからチップインイーグルを決め、混戦となった優勝争いを抜け出した。この時点で2位に2打差をつけ、最終18番パー5でバーディーとして優勝を決めた。

 前半は4番パー4で先にボギーが来て、バーディーが取れない。後半に入っても、バーディーを取りたい11番パー4で7メートルのパーパットが残るピンチ。しかし、これを沈めて流れを呼び込む。本人も「11番のパーパットがキッカケになった」と振り返るように、13番パー4で初バーディーが来て終盤のプレーにもつながった。

 今季出場10試合で早くも5勝目。驚異の勝率をマークする中、前週と前々週は予選落ち。15日に師匠であるジャンボこと尾崎将司の練習場を訪れ、指導をあおいだ。テークバックからトップの動きを指摘され、復調のヒント得たことも大きかった。

 さらに〝過去の自分〟にも教えを得ようとしていた。西郷は、5年以上前から日時を記録したスイング動画と、その時にどういう動きを意識していたかなどを記した詳細なメモを携帯に入れている。そこから理想のスイングを探し、改めて見返して復活へ試行錯誤していた。

 ただ、今回は「テイクバックでの違和感があったので、そこをどういう意識で上げていたのか(携帯のデータで)チェックしていたけど、今までになかったことだったので解決策が見当たらなかった。そこをジャンボさんに言っていただいたのですっと入ってきた」。

 最終的には師匠に助けられたものの、過去の自分と向き合いながら自分自身を見つめ直す時間も無駄ではなかった。「2試合とも予選に通っていたら、ジャンボさんのところに行く機会はなかったし、そういった時間ができてよかったと思う」と、しみじみ語った。

 強さを取り戻した西郷は、海外メジャー「全米女子オープン」(6月2日、ノースカロライナ州)と「全米女子プロ選手権」(同23日開幕、メリーランド州)へと出場予定。「学びにいくだけではもったいない。結果を残せるように、学びつつ自分は自分で頑張りたい」と意気込んだ。