旧ユーゴスラビアのエースストライカーでイタリア1部パルマなどで活躍したサボ・ミロシェビッチ氏(48)が、ロシア勢の国際大会への復帰を猛プッシュした。

 ロシアメディア「ガゼッタ」は、セルビア人のミロシェビッチ氏がロシアを国際大会の場に復帰させるよう強く求めたと報道。ミロシェビッチ氏は、旧ユーゴスラビアが民族紛争により1992年に国際試合から締め出された経験を踏まえて「ロシアの状況がわれわれのように深刻化するとは思わない。われわれは3、4年の間世界のスポーツから離れたが、ユーゴスラビアは小さな国でセルビアはさらに小さかった。しかしロシアははるかに強力な国であり、これらの制裁は一時的なものに過ぎないと信じている。ロシアはスポーツはもちろん、経済的にも非常に強い」とロシアは大国ゆえに世界のスポーツ界がすぐに復帰へ動くことになると予測。そして「私は前向きな決定がすぐに行われることを望む。ロシアなしで競争を続けるという考えは、完全に説得力がないように思える」とロシア勢の復帰を熱望した。

 ミロシェビッチ氏は、スポーツと政治は切り離して考えるべきと強く主張。「政治は何の役にも立たないと思っているので政治には従わない。私は政治家を信じていないので、欧州での出来事や不安を追いかけていない。サッカーは私の人生だ。今こんなこと(制裁)が再び起こっているのを見るのは非常に悲しい。世界はロシアのアスリートを罰しているが、彼らは紛争とはまったく関係がなく、何かを達成するために訓練と努力をしているだけなんだ。われわれはアスリートなんだ」と訴えた。

 ミロシェビッチ氏はパルマ在籍時に中田氏とも同僚で日本でも知られた存在。セルビアはウクライナ侵攻後にロシアを後押しする動きが一般市民の間で広がっており、ミロシェビッチ氏もロシア勢に肩入れしているようだ。