サッカーベトナム代表を率いる韓国人指揮官の朴恒緖(パク・ハンソ)監督が、29日に森保ジャパンと対戦するカタールW杯アジア最終予選を前に日本協会に対して「不当な扱いを受けた」と猛批判を展開した。
28日の公式会見で朴監督は「我々はベトナム代表として日本に試合をしに来ている。しかしながら、あまりにも行き過ぎた(新型コロナの)防疫措置によって、〝不当な扱い〟を受けていると言わざるをえない」と暴露。「非常にプライドが傷ついたし、アウェーの国に対する尊重が足りない。こういう状況の中で監督として当然抗議すべきだと思い、抗議をしたら、防疫義務違反で3日間隔離すると言われた。このように不当な扱いを受けて抗議しただけで隔離をするというのだったら、喜んで隔離されようじゃないか。いくらでも隔離されて構わない」と怒りを露わにして日本側の対応を痛烈に非難した。
朴監督は日本側による〝不当な扱い〟について具体的に説明。新型コロナ検査では増幅に必要なサイクル数(CT値)を使い、基準を高く設定するとウイルス量が少なくても陽性と判断される。日本では陽性と判断する基準値に関して、原則この値が40以内でウイルスが検出されれば陽性と定められている。しかしアジアの他国などは35~37程度を基準とする国が多く、日本に対しては以前から基準が厳しいとの指摘もあった。
朴監督は日本の基準に理解を示しつつも「コロナに対する陽性判定の基準が違う。ベトナムは36だが日本が40となっている。日本が40を基準にしていることを日本に到着するまで知らなかった。少なくとも、日本に到着するまでに基準を知らせて頂くべきだ。来てから知った」と日本側の連絡の不備を指摘。「今日3人が陽性ということで隔離されたが、その数値が38から39だった。ベトナムでは陽性と判定されない数値だ。しかし日本では40なので完全に陽性で隔離されることになった」とチームに大きな影響が出ていると憤慨した。
また「ベトナムチームの通訳が簡易キットで陽性反応が出た。きちんとしたPCR検査を受けさせてほしいと何度も何度も要請したが、ずっと断られ続けている。私は韓国人だ。この通訳がいないと選手たちと意思疎通が図れない。そういった意味でも、もう少し配慮をしてくれないかと言ったが、これに対しても『ノー』の一点張りだった」と強く主張。こうした点を踏まえて「我々は非常にプライドが傷ついたし、ベトナム代表の監督として非常に残念な気持ちでいっぱいだ。もう少し配慮をしてくれたら」と不満を爆発させた。
日本側はあくまでも規定に沿って厳格な感染対策措置を徹底しているだけだが、試合を目前に朴監督率いるベトナムと思わぬ場外戦がぼっ発してしまった。












