北中米W杯1次リーグG組初戦(15日=日本時間16日、米国・ロサンゼルス)、中東情勢の悪化により米国への入国制限など困難な状況に陥っていたイランはニュージーランドに2―2で引き分けた。

 開催国の一つである米国と戦争状態になり、W杯出場も危ぶまれていた中、前半7分に先制を許すも32分に同点。後半9分にリードされるが、19分に再び同点とするなど2度追い付く奮闘を見せた。初戦を前に米国への入国は制限され、イランからのファンは現地入りできず、ビザが発給されなかったスタッフは試合開催地に行けないため、ベースキャンプ地のメキシコ・ティファナに居残りとなるなど困難な状況にも屈しなかった。

 そんな中、英紙「ガーディアン」はイランが試合をボイコットする可能性があったと報道。「イランのスポーツ大臣、アフマド・ドニャマリ氏はスタジアムで政治的なスローガンが聞こえたら選手たちは試合を放棄すると発言したと伝えられている」とし「しかし、この壮大なスタジアムの中で反対意見はほとんどなかった」「イランへの応援は圧倒的に好意的だった」と伝えた。

 また、イランの引き分けにより、ここまで出場した日本、韓国、オーストラリア、カタール、サウジアラビアのアジア6チームは2勝4分けと無敗をキープした。