花粉症の時期に気になるのは空気清浄機。敏感な人は家の中にいても目がかゆくなったり、くしゃみが頻繁に出たりする。注目製品の特徴や使い方のコツを家電プロレビュアーの石井和美氏に教えてもらおう。

 一口に空気清浄機といっても、除湿機能が付いているものや、加湿機能が付いているもの、除加湿といって除湿と加湿が両方できるものなどタイプは様々あります。
 中でも日本で一番売れているのは加湿機能が付いている空気清浄機なんです。住宅事情の関係もあり、家の中に加湿器と空気清浄機をそれぞれ置くスペースがないという家庭が多いため、2つの機能を1つの製品で使えるようにしたものが人気となっています。実は世界的に見てみると、空気清浄機に加湿や除湿機能が付いた製品はあまりありません。加湿機能付きの空気清浄機は日本独特の文化が影響した人気の製品とも言えます。

 加湿機能付きの製品は、加湿フィルターと空気清浄用のフィルターの2つが中に入っています。そのため、2種類のフィルターを定期的に取り換えなければいけません。また、2つの機能を1台にまとめているので製品によっては内部が複雑なつくりになっているものやお手入れが少し大変なタイプもあります。

 空気清浄機は価格帯が幅広く、安価なものから高価なものまで様々です。ポイントとしては、空気中からゴミやホコリを取り除いてくれるHEPAフィルターが搭載されているものを選ぶと良いでしょう。製品の中には、電気で空気の汚れを分解するためフィルターがなくても使えるものもあります。しかし、やはりHEPAフィルターが付いているものの方が空気清浄としての効果が期待できます。

 また、ペットを飼っている方など、お部屋のにおいが気になる人向けに脱臭フィルターというものもあります。これは、HEPAフィルターとはまた別になっているので、脱臭効果が欲しい人はチェックしてみてください。

◆パナソニック「空気清浄機 F―PXU60」(2万9790円=本紙調べ)

【センサーがホコリをキャッチ】
 パナソニックの空気清浄機の特徴は、花粉やホコリが空気中に舞って床に落ちたときに素早く吸い込むため、製品の前面で空気を吸い込むようなつくりになっていること。また、赤ちゃんや小さな子供は床に近い距離で生活をしているため、部屋の中でも下の方の空気をまとめて吸うという特徴もありますが、こちらは床上の吸引力がパワフルです。

 空気清浄機の機能のみですので加湿はできないものの、個室向きです。カビ菌などはお風呂場や水回り以外でも空気中に浮遊しているので、そういった有害物質もしっかりキャッチしてくれます。

 また、脱臭用のフィルターも付いているのでホコリや花粉だけでなくお部屋のにおいも取ってくれます。ホコリなどの肉眼で確認できる程度のものをセンサーが感知して自動的に素早く吸い込んでくれるのも便利な部分だと思います。

◆ダイキン「ストリーマ空気清浄機 MCK70Y」(6万6440円=本紙調べ)
 ダイキン「ストリーマ空気清浄機 MCK70Y」
ダイキン「ストリーマ空気清浄機 MCK70Y」

【パワフルでハイクオリティー】

 ダイキンは空調メーカーなので同社の空気清浄機は、気流の作り方や吸い込み方が上手です。この製品は、効率良く汚れた空気を左右と前、下から吸い込んで真上に奇麗な空気を出すというタイプ。加湿機能も付いています。

 撥水・撥油効果の高い素材を使用したTAFU(タフ)フィルターが使われており、汚れが広がるのを防いでくれます。例えば、家庭で焼き肉をやったりすると空気中に油が含まれてしまいますが、そういった汚れた空気を製品が吸い込んでも長持ちするようなつくりになっています。フィルターの交換時期は10年に1度なので、製品自体の値段は高めですがランニングコストは安く済みますね。本体が高い上にフィルターの交換時期が早いものもありますので、そういった意味ではコスパが良いと言えるのではないでしょうか。

 また、製品によって適用畳数がありますが、これはあくまで目安です。花粉対策で使いたい人はパワーを重視して選ぶことをおすすめします。例えば8畳の部屋で使いたい方はその2~3倍の適用畳数16~24畳の製品を使うと、より効果が期待できますよ。

 ◆シャープ「空気清浄機 FU―P50」(2万9800円=本紙調べ)
 シャープ「空気清浄機 FU―P50」
シャープ「空気清浄機 FU―P50」

【プラズマクラスター!】
 シャープといえば、空気中の水や酸素をイオン化させる「プラズマクラスター」で大人気ですよね。浮遊ウイルスや浮遊花粉アレル物質の作用を抑えるなど様々な効果があります。こちらはプラズマクラスター7000というタイプで1立方センチあたり7000個のイオンを放出します。空気を浄化するだけでなく、静電気の発生を抑えることもできるんです。

 イオンによって様々な効果が期待できる点やデザインがスタイリッシュであることから人気の製品でもあります。
 部屋全体に気流を作り背面から空気を吸って空気清浄を行う仕組みとなっているのも特徴。そのため、部屋に設置する場合は壁に密着させずに少し離す必要があります。なお、構造がシンプルな分、お手入れも簡単です。

 ☆いしい・かずみ 家電プロレビュアー。家電レビュー歴15年以上。茨城県に家電をレビューするための一戸建て「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大物家電のテストも行う。実際に製品を使用した上での的確なコメントに定評あり。

※本紙調べはヨドバシ・ドット・コムの価格を掲載(2022年3月14日時点)