複数の日本メディアが、「中国の習近平国家主席が7日に全人代で『戦争準備を整える』ように指示した」という内容を報じている。
世界の人々から「ロシアがウクライナに軍事侵攻しても、米国やNATOから攻撃されないことが分かった。これに便乗して中国が台湾に軍事行動を起こすのではないか」と危惧する声が出ている。中には第3次世界大戦が勃発するのではないかという不安の声も出ている。
どさくさ紛れの行動を取るのだろうか。ユーチューブチャンネル「地球ジャーナル ゆあチャン」で日中の情報を発信している中国人ジャーナリストの周来友氏はこう語る。
「正確に読み解くためには、過去の全人代や軍事会議での議論の内容を確認する必要があります。これまで中国はアメリカや台湾を念頭に、何度も軍事行動に関する議論や声明を国営メディアを通じて発表してきました」
例えば、2013年2月6日、中国新華社通信は「習近平主席が軍事闘争準備の深化を指示」との記事では、「軍事闘争準備」とは将来的な軍事戦争の勝利に向けた文字通りの戦争準備という意味だった。それに先立ち、同年2月2~4日、国内の軍事施設などを視察した習氏は「戦争状態になった場合に備え、情報システムや作戦能力を強化し、戦争時には必ず勝利する」ことを指示していた。
また、19年1月4日の中央軍事工作会議の場で、習氏は「軍事闘争準備に向け、新時代の軍事戦略方針の強化および軍事強国を目指す」と発言。いずれも米国を念頭に置いたけん制のための指示だ。このように戦争準備に向けた発言は何度も確認できる。
周氏は「こうしたことから、今年の全人代でもこれまで同様、アメリカや台湾へのけん制を念頭に置いた『戦争準備』や『海外での軍事展開』に関する言及については予想されており、冷静な判断が求められます。ロシアの武力による現状変更の結果、ロシアは経済崩壊の危機だけでなく国際社会からの孤立という代償を払い続けることになります。そんなロシアの悲惨な状況を隣で見ている中国は、今後大きな外交転換を迫られることになるのではないでしょうか」と指摘している。
中国としてはロシアと一蓮托生で世界を敵に回すのか、それとも弱ったロシアをしゃぶり尽くそうと待っているのか…。












