「シーサーペント」や南極のゴジラ「ニンゲン」など、海には巨大な未確認生物がすんでいるのではないかと昔から言われている。グーグル・アースにはニンゲンではないかとされる謎の生物の姿が写っているという話もあるし、中には南アフリカの謎の海洋生物「トランコ」の死体ではないかとされるものが確認されたケースなども存在している。
このように未確認生物の場合は、写真や正体不明の死体等が確認されている(しかし、生きているかどうかは不明)といったケースが多い。
今回紹介するのは「鳴き声」のみが把握されている少し変わった未確認生物である。その名は「Bloop(ブループ)」。海中でキャッチされた音から名付けられたものである。
1997年、米軍海洋気象台の音響監視システムSOSUSが奇妙な音を感知した。南米チリ西方1750キロの沖合、水深は4000メートルもある深海から響いてきたその音は、不気味な低いうなり声に加えて生物が息継ぎをする際に発せられるような音が含まれていた。
この音はユーチューブなどで聞くことができるが、実際の音は非常に大きなものであるという。事実、同様の音は500キロ離れた別の位置からも観測されており、解析すると人間の聴覚では知覚できない超低周波も含まれていることが分かった。
もしかすると潜水艦や水中で爆弾が爆発したなどの可能性もあったため、軍はすぐさま正体の解明に動いた。しかし、結局正体はつかめないままで終わっている。
海底火山や地震の時に起こる地鳴りではないかとする説も出たが、最終的には一致しないことが判明した。後に米軍海洋気象台は、氷山が崩れる際に発生した音であるとする声明を出したが、結論は出ていない。一番似ているのが、海洋生物の立てる音なのである。
もしこれが実際に何らかの生物の鳴き声であった場合、クジラをも超える声量を持つ、非常に大きな生物のものになるという仮説が出てきている。ブループという音はこれまでにも何度か捉えられているのだが、現存する地球最大の生物シロナガスクジラの発する音よりも大きく、強いものだというのだ。シロナガスクジラはまれに30メートルを超える巨体に成長するが、音からブループの大きさを推定するとそのサイズは約100メートル。シロナガスクジラより3倍以上もあることになる。
もちろん、そのような超巨大生物が生息していることを証明する証拠はなにもないが、地球の7割を占め、いまだに人の手が及んでいない場所もある深海には、もしかすると我々の常識を超えた生物がすんでいるのかもしれない。












