【病院通いになる前に健康寿命をのばす! プレメディカルケア】

 新進気鋭のスポーツトレーナー・永井正彦氏が、ケガや生活習慣病を未然に防ぐヒントを伝授!

【お悩み】リモートワークで体重が増加してから一向に減りません。(50代男性)

【アドバイス】食事回数はそのままで、1回の食事量を8割にしてみてください。

【解説】相談に来られた出版社に勤務している男性は、コロナ禍になる前は通勤から帰宅するまで、スマホの歩数計アプリで1日平均約6000歩、平均約4キロは歩いていたそうです。

 週換算すると5日出勤で約3万歩=約20キロ、月換算だと20日間出勤で最低約80キロは歩いていたことになります。しかしリモートワークになってからは出社するのは月2~3日程度。出社しない日は1日1500~2000歩程度しか歩かなくなったので、月換算しても半分も歩いていないとのこと。

 運動量が激減したのに食べる量が同じであれば、体重が減らないのは当然で、サビついている筋肉にどんどん重りがついてしまっているような状態です。

 男性には、食事回数はいつも通りで構わないので、まずは食べる量をこれまでの約8割にするよう伝えました。男性だったらレディースセット、女性だったらお子様ランチを食べるぐらいのイメージです。

 量は8割としても、かむ回数を毎回10回ずつ増やすなど、食事の時間にゆとりを持てば満足感も得られます。

 1日3食の合計適正カロリー量は、一般的には成人男性で2000~2400キロカロリー、成人女性で1400~2000キロカロリーとされていますが、運動量の減少に合わせて、摂取量も減らすことで、体重は自然に絞れます。

 個人差はありますが、1~2日間における食事の量を調整するだけでも、1キロ以上の体重をすぐに落とすことは可能です。

 もちろん肉体を使う仕事なら、それなりのカロリーを摂取する必要がありますが、デスクワークが多い方であれば、適正カロリーを超えないよう意識して食事してみてください。

 加工食品などは栄養成分表示が義務化されているので、食品パッケージを確認すれば、1日に必要な標準摂取カロリー量を計算することもできます。

 こうして体についた余分な重りを外した上で、徐々にジョギングや筋トレといった運動を始めていったほうが、脂肪燃焼効果が得られやすいので、自然に体重を絞ることができるでしょう。

 食事に時間をかけることは、結果としてよくかむことになるので、脳の活性化にもつながり、認知症の予防にも役立ちますよ。 

 ◆永井正彦(ながい・まさひこ)1980年6月28日、東京都生まれ。スポーツトレーナー。2005年に都内でスポーツ整体「プレメディカルケア」を開業。パラ水泳の宮崎哲選手や津川拓也選手のパーソナルトレーナーも務めている。