立憲民主党の菅直人元首相が先月21日にツイッターに投稿した“ヒトラー騒動”は、いまだに終息していない。
菅氏は、日本維新の会を創設した橋下徹氏に対し「(ナチスドイツの)ヒトラーを思い起こす」と投稿。維新が謝罪を要求しても断固拒否。立民の泉健太代表は4日の会見で「ご本人の一存でやられた。基本的に党として対応を考えていません」と発言したが、この姿勢に対し「党が対応しないのはおかしい」と批判の声が上がっている。
文筆人の但馬オサム氏はこう語る。
「一国の総理大臣経験者とは思えないほどのせこいケンカです。相手にレッテルを貼って叩くという手法は、昔から左派の得意としてきたものです。『日和見主義者』『反動』という古典的なものから、最近の『レイシスト』『ネトウヨ』まで、レッテル貼りに使われる言葉は数多いですが、固有名詞がそのままレッテルとして使われる例を挙げれば、まず思い浮かぶのは『ヒトラー』と『ユダ』でしょう」
イエスを銀貨で売った“ユダ”は裏切り者の代名詞で、これは主に身内の者へのつるし上げに使われる言葉だ。
「敵対する相手に貼るレッテルがヒトラーということになります。安倍晋三氏が首相時代、彼の顔にちょびヒゲを描いてヒトラーに模した画像が多種多数、ネット上に拡散されました。このイラストを太鼓の革に貼ったものを叩くパフォーマンスをしてみせた野党の女性議員もいました」(同)
実際、ヒトラー=歴史的大悪人という刷り込みがあるだろう。但馬氏は「ヒトラー呼ばわりするだけで相手をおとしめることができます。ヒトラーがどのような人物で、彼がどのようにして権力者になったのかという考察は不要になります。実に使い勝手のいい名前なのです。ヒトラー呼ばわりする者ほど、ヒトラーのことを知らず、これを使っています。私はこれを“バカのヒトラー覚え”と呼んでいます」と指摘している。












