【病院通いになる前に健康寿命をのばす! プレメディカルケア】
延べ5万人の体の悩みを聞き、メンテナンスを行ってきた新進気鋭のスポーツトレーナー・永井正彦氏。ケガや生活習慣病を未然に防ぐヒントを伝授する。
【お悩み】なじみのスナックが閉店し、最近は誰とも話をしていません。(70代男性)
【アドバイス】お手紙を出してみてはいかがでしょうか?
【解説】月イチで体のメンテナンスに来られていた男性の悩みは、日課のように通っていたスナックがコロナ禍の影響で閉店し、飲み友達にも会えなくなってしまったことでした。3年前に奥様がご逝去されてからは、スナック通いが唯一の気晴らしだったのにとせきを切ったように、やりきれない気持ちを吐露されていました。
新型コロナ感染症の影響で、仕事や日常生活にこれまでに感じたことのない不安やストレスを抱えている人は、日本だけではなく世界中に少なくありません。
ストレスは筋肉をこわばらせてしまう要因のひとつで、男性の体も緊張状態に置かれていて全体的にこわばっていました。筋肉がこわばると、血流も悪くなり、健康状態にも様々な支障をきたす恐れがあります。
団塊世代には達筆な方が多いので、男性には「近況報告がてら飲み友達にお手紙を書いてみてはどうでしょうか。以前の職場仲間やお孫さんに出すのもいいかもしれません」と提案してみました。
書くという行為は、心を落ち着かせてくれる効果もあり、気持ちの整理にもつながります。
1か月後、笑顔でお見えになった男性は「郵便局に行ったら恥ずかしかったよ。封書出すのに84円もかかるようになってたんだな」と飲み仲間とお孫さんに手紙を出したことを教えてくれました。とくに普段LINEしか使っていなかったお孫さんからは、字の書き方を教えてほしいと毎月習いに来るようになったとうれしそうでした。
制限されている生活の中でできることは何なのか。少しでも前向きに捉えることができれば行動様式も変わり、新たな活力が生まれやすくなります。
その後、男性の体は以前より背中の張り等も和らいだ状態になっていて、表情も明るくなりました。今夏の目標は、スナック仲間が経営する喫茶店で、お孫さんと一緒に書道展を開催することだそうです。
◆永井正彦(ながい・まさひこ)1980年6月28日、東京都生まれ。スポーツトレーナー。2005年に都内でスポーツ整体「プレメディカルケア」を開業。パラ水泳の宮崎哲選手や津川拓也選手のパーソナルトレーナーも務めている。











