【イケメンドクター・吉田眞の医学情報のウソ!ホント?】
そもそも「全身がん」という病名はありません。がん細胞が全身に存在する、という場合に考えられるのは(1)白血病などの「血液のがん」(2)悪性リンパ腫などの「リンパ組織のがん」(3)「がんの全身転移」の3つです。
白血病や悪性リンパ腫では「全身がん」という表現はしないでしょうから、恐らく樹木さんは「がんの全身転移」を「全身がん」と呼んだのでしょう。
別の可能性として、転移性のがんがあっても元の場所、つまりがんの“原発巣”が見つからない場合が考えられます。「原発不明がん」や「オカルトキャンサー」といわれるこのタイプは、一度に複数箇所への転移が見られるのに、原発巣が不明なので正確な病名が付けられません。
仮に樹木さんが原発不明がんで、転移したがんの進行が遅い場合は、「全身がん」という表現はマッチします。ただし、非常にまれな病態で、あまり考えられません。
☆よしだ・しん=総合診療科医を経て、現在は精神科医。非常勤医師として、刑務所、少年院、ホームレス支援施設、高齢者の在宅診察などに従事し、精神医療のディープな部分につかる。2009年にはラジオパーソナリティーを務めた。
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