ついに壁が破られた。第98回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の往路が2日にスタート。1区では中大の吉居大和(2年)が1時間0分39秒で区間記録を15年ぶりに更新し、トップで2区にタスキをつないだ。
1年前とは異なる光景だった。前回大会はスローペースの展開だったものの、この日は吉居がスタートから先頭で集団を引っ張り、5・6キロ過ぎから独走態勢。2007年に東海大の佐藤悠基(当時2年)がマークした区間記録1時間1分6秒を上回り、史上初の1時間0分台をたたき出した。
21年は東京五輪5000メートル出場を目標にしていたが、代表入りを逃した。その一方で三浦龍司(2年=順大)が3000メートル障害で7位入賞。「僕ももっと頑張らないと」。同学年のライバルから刺激を受けた吉居は、箱根駅伝に向けて練習を積んできた。
そんな中、見事な走りを披露。「自分で行くと決めてはいなかったが、ペースが遅かったので、自分のペースでうまく走れた。5キロ過ぎで離れていったので、これは自分で行くしかないと思った」と振り返った上で「自分のペースでいって(区間新記録を)出せたのはすごく自信になる。中央大のユニホームを着て先頭で走れたので、自分も嬉しく思っている」とうなずいた。
今後に向けては「昨年は自分の思うような結果をトラックで残すことができなかったので、今年は5000メートルで13分13秒5っていうのをターゲットに頑張っていきたい」と意気込んだ。しかし、テレビ解説を務める瀬古利彦氏は「13分13秒と言わないで(東京五輪マラソン男子6位入賞の)大迫(傑)くんの日本記録(13分8秒40)を破ってよ」と激励。すると、吉居は「頑張ります」と決意を新たにした。
新年一発目のレースで躍動した吉居の今後が楽しみだ。












